今季最終戦、早稲田の無敗優勝で幕を閉じる|立教×早稲田 2回戦
◇立教3-13早稲田
19日・いせはらサンシャイン・スタジアム
なんとか3戦目に持ち込みたい立教と全勝優勝が懸かる早稲田の一戦は、早稲田が打力の差を見せつけて有終の美を飾った。
1回表、立教は早稲田の立ち上がりを攻める。1番・丸田善大(県立瀬谷)が四球で出塁すると、続く2番・松浦吏勇(県立古川)のヒットでチャンスを広げる。押し出しや早稲田の守備の乱れもあり、この回立教は3点の先制に成功し、幸先のいいスタートを切る。
早稲田は2回裏から反撃を見せる。1アウトから6番・山田真透(鎌倉学園)がレフト前に打球を運ぶ。立教の先発・望月柚弥(県立国府台)は続く打者をセカンドフライに抑え、2アウト1塁で迎えたのは8番・亀井裕太(芝)。4球目を捉え、ライトへのタイムリー3ベースヒットとなる。さらに早稲田は、立教の守備の乱れを誘い、この回2点返すことに成功する。
接戦が予想される試合展開であったが、試合は4回裏に大きく動く。1アウトから2番・対馬隆介(帝京大学)、3番・横田栄人(早稲田佐賀)が立教の守備の乱れの間に出塁する。続く4番・吉川将生(市立浦和)の放った打球はライトへのタイムリー2ベースヒットとなる。一気に立教を突き放したい早稲田は四球や連打が重なってこの回に一挙7得点を記録し、打線のつながりを見せつける。
試合の幕切れは6回裏に訪れた。1アウトから3番・横田が四球を選び出塁すると、続く打者2人も四球を選ぶ。満塁となって打席に立つのはここまで3打数3安打と絶好調の6番・山田。ここでもヒットを放ち、点差を着実に広げていく。その後立教の先発・望月は四球を続けて許すも、三振を奪い2アウトとする。あと1点でコールドゲーム成立となる中で打席に入ったのは1番・野中大聖(西南学院)。6球目をはじき返すと、その打球はライトライン際へ落ちた。ランナーが還り、この打点がコールドゲームを成立させ、早稲田が全勝優勝を決めた。
大活躍を見せた早稲田の理事・山田は「何よりもこのチームで今シーズン戦えて楽しかった、ありがとうという気持ちです。来シーズンも頼もしい後輩達が残るので、観客として楽しみにしたいなと思います。」と、自身の活躍を振り返りながらも、今季のチームを総括した。
立教の理事・丸田は「結果としては5位に終わってしまいましたが、みんなで楽しく野球ができてよかったです。大きなけがなどもなく試合をできたことが一番良かったと思います。」と今季を振り返り、「来年は上位を目指して頑張ってほしいと思いますし、そのポテンシャルがあると思います。」と後輩たちへの期待も見せた。
この試合をもって今季のリーグ戦はすべて終了した。早稲田は全勝優勝、立教は2年連続の5位という結果となった。シーズンオフでのトレーニングがどれだけ選手を成長させるのか楽しみである。来季も今季のような熱狂したシーズンを期待したい。
文:山田青空