明治大学、苦しい戦いが続いた中で掴んだ初勝利!|東京×明治 1回戦

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◇東京0-10明治
22日・八王子上柚木公園野球場

前日の雨が嘘かのように感じる快晴の中行われた東京×明治の1回戦。明治は持ち前の攻撃力と安定した守備で、東京に回コールドで勝利した。明治にとっては嬉しい今季初勝利となった。

試合は1回から動いた。今季初先発の1年生・仲田塁音(佼成学園)が東京を三者凡退に抑えると、その裏、先制点が欲しい明治は、一死から2番・三浦竜蔵(駒込)が四球で出塁し、内野ゴロと盗塁で三塁へと進むと、4番・鈴木勘介(桐光学園)が放った鋭いライナーが左翼手の失策を誘い、本塁へと生還した。明治は今季初勝利に向け、2試合連続の初回得点と幸先の良いスタートを切った。

初回に先制された東京は、早くに追いつきたいところだったが、明治の継投と二遊間の堅い守備に阻まれ、得点圏にランナーを進めることができず、スコアボードには0が続いた。また、先発の黒田伊織(東大寺)が打者のタイミングをずらす投球で粘投するも、守備では4失策と野手のミスに苦しむ展開となった。 

対して、先制して勢いに乗る明治は、3回の平野佑樹(平塚江南)の3点右前適時打など、東京の守備の隙を突く攻撃で得点を重ね、6回裏に1点を取り、この試合をコールドで勝利した。先発した明治の仲田は3回を投げ、打者9人を被安打1に抑える好投を見せた。試合後、仲田は「初めての先発登板だったので少し緊張していましたが、『打たせてとる』を念頭において投げることができてよかったです。次戦でも打たせて取り、チームに流れを呼び込みたいと思います。」と初めてのマウンドを振り返ると共に、次の登板への意気込みを語った。

明治はここまで接戦を勝ち切ることが出来ず、嫌な流れで迎えた試合だったが、次に繋がる良い試合となった。初勝利を挙げた明治の主将・築地星流(明治大学付属中野八王子)は「東大戦では機動力野球ができました。守備でも大きなエラーはなく、1年生、2年生の活躍が見られた試合でした。」とこの試合を振り返った。


両チーム今季未勝利というのもあり、どこか張り詰めた空気がある中でのプレイボールとなった。明治は先発の仲田の好投に打線が応え、足を絡めた攻撃で序盤から得点を重ねた。東京は先発の黒田が粘りの投球を見せるも、野手のミスが目立つ試合となってしまった。初勝利を挙げて勢いをつけた明治の夏の快進撃に注目したい。

文:滝本陽大

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