早稲田快勝でリーグ連覇に王手!!|早稲田×明治 2回戦

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◇早稲田9-0明治
12日・立川公園野球場

6月以来の対戦となったこのカードは序盤から早稲田が主導権を握る展開となる。先発・飯島健心(本郷)の快投と、隙を逃さず確実に点を重ねる早稲田の攻撃を前に明治は反撃の糸口をつかむことができなかった。

試合は1回表の早稲田の攻撃から動き始める。1番・宮崎和輝(県立湘南)が四球で出塁すると、続く新井大悟(川越東)と吉井千央(鎌倉学園)の2,3番の連続安打で早くも1点を先制。試合の主導権を握る幸先の良いスタートを切る。
勢いに乗った早稲田は2回に2点、5回にも1点と着実に点を重ねてリードを広げた。

さらに早稲田の先発・飯島はストレートと変化球のコンビネーションで明治打線を翻弄。明治は6回を終えた時点で、安打はわずか1本という苦しい展開となった。

7回の表、早稲田は1番からの好打順で始まる。安打と四球で繋ぎ2死2,3塁から5番・小坂涼太(県立湘南)が放った打球は遊撃手の失策を誘い、その間に2人が生還して6-0となる。続いて打席に入った大畑瑛介(県立八幡)の一振りは11打席ぶりに快音を放ち、2死1,3塁と再びチャンスを広げた。

流れに乗った早稲田は代打に福田海人(八千代松陰)を送る。強打が魅力の福田は内角に甘く入ったストレートを見逃さず、左翼手を大きく超える適時3塁打を放ち、駄目押しの2点を追加。監督の起用に見事に応えた福田は「中途半端なバッティングにならないように振り切ることを意識していました。初めてチームに貢献できたのかなと思うのでよかったです。」と話した。続く亀井裕太(芝)の安打でさらに1点を追加し9-0とコールド勝ちへ向け、盤石の展開に持ち込む。

7回の裏、ここまで完璧な投球をみせている飯島は、三浦竜蔵(駒込)に安打を打たれるも後続を抑え見事完封勝利を収めた。この試合について飯島は「明治打線には初球から強いスイングをすることができる選手が揃っているなと感じたので初球の入り方には気をつけていました。それでもやはり甘い球はしっかりと捉えられてしまいましたが、野手の先輩方に何度も救ってもらいました。本当に感謝です。」と話す。前回登板でも7回を完封しコールド勝利を収めた飯島。その際に7回を投げ切れた要因として朝食に食べたバナナを上げていたが、今回の好投についても「朝ごはんはもちろんバナナです!今回は2本いきました!(笑)」と笑顔で語り、好調の秘密を教えてくれた。


この試合、明治は早稲田の好投手・飯島を打ち崩せなかったことも敗因の一つではあるが、入れられた9点のうち7点が非自責点と失策が絡む失点が悔やまれる結果となった。
一方、投打揃った安定した強さを見せた早稲田はリーグ戦全勝優勝まで残すは1勝。このまま頂点へ駆け上がれるか、2年連続の栄冠へ王手をかけた。

文:関日菜子

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