悲願の優勝へ、明治が慶應を下し初戦突破!|ZETT杯2024 明治vs慶應

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◇明治11-3慶應
9日・いせはらサンシャインスタジアム

負ければ終わりと緊張感の増すZETT杯。そんなプレッシャーのかかる中、明治と慶應がプライドを懸けぶつかり合った。積極的な攻撃と安定した投手陣で序盤から主導権を握った明治が勝利を掴み、2回戦へと駒を進めた。

試合は初回から動く。1回表、慶應の先発・坂齊秀哉(都立桜修館)は制球が定まらず、先頭打者に四球を与えると、続く打者に2連続で死球を与えてしまい0アウト満塁のピンチを作ってしまう。ここで慶應は投手を交代し、難波蔵之介(土佐)が2番手としてマウンドに上がる。しかし、悪い流れを断ち切ることができず、難波も4つの四死球を与えてしまい一気に4点を失う。さらに、明治の1番・大澤宏徳(佼成学園)が2点タイムリーヒットを放ち、明治が初回で一挙6得点を取る結果となった。対する明治の先発・益山直己(明治大学付属明治)は安定したピッチングで、慶應打線を三者凡退に抑え上々の立ち上がりを見せた。

初回では不安定なピッチングが続いた難波であったが、2回表では本来のピッチングを取り戻し、明治打線を三者凡退でしっかりと抑えた。2回裏、反撃したい慶應であったが、益山の安定したピッチングを前にチャンスを作ることはできなかった。

再び試合が動いたのは3回表、6番・南風立琉(県立相模原)がヒットで出塁すると積極的な盗塁でチャンスを作る。追加点を防ぎたい慶應は続く打者に死球を与えてしまうも、その後は2者連続三振と粘りのピッチングを見せる。しかし、2塁への牽制球が大きく逸れ、その間に2塁走者の南風立が本塁へ還り1点を追加する。その裏、7点差と大きく明治にリードされ、反撃を開始したい慶應は2アウトから1番・鳥居智(関東学院)が四球で出塁すると、2番・時田海澄(芝)がヒットで続きこの試合初めてチャンスを作る。そして続く3番・溝江翔太(明治大学付属明治)がレフトへタイムリーヒットを放ち1点を返す。

さらに反撃したい慶應であったが、好投を続ける明治の投手陣を前に4回から6回まで追加点をあげることはできなかった。対する明治は5回にも1点を追加し、7点差と明治が大きくリードした状態で試合は終盤に入った。7回裏、慶應は1番・鳥居が内野安打で出塁すると、2番・時田がバントヒットを成功させ0アウト1塁,2塁とチャンスを作る。続く打者がセカンドゴロに倒れるも、5番・初澤遼太郎(東京農業大学第一)がタイムリーヒットを放ち1点を追加する。なおも1アウト満塁とチャンスの場面であったが、ここは明治が踏ん張り追加点を許さなかった。

8回表、明治は3番・築地星流(明治大学付属中野八王子)が出塁すると2つの盗塁を成功させ、チャンスを作る。さらに4番・高柳青生(県立市ヶ尾)も四球を選び出塁すると、相手の隙をつき進塁し1アウト2塁,3塁とする。相手のエラーの間に築地が生還し1点を追加する。さらに6番・南風立の犠牲フライと7番・吉野夢二(鎌倉学園)のタイムリースリーベースヒットで2点を追加する。その裏、慶應は1番・鳥居がセンターへ大きな当たりを放ち、ランニングホームランで1点を返す。意地の一発で1点を返すも、その後は2番手・太田壮一郎(川越東)が落ち着いた投球で反撃を抑え、試合は8回コールドで終了した。

6回途中1失点と好投を見せた益山は、「変化球が低めに決まって良かったです!真っ直ぐに課題があったので修正したいです!」と自身の投球を振り返った。


明治は粘り強く四球を選び、積極的な盗塁で得点に繋げ勝利を掴んだ。対する慶應も粘り強い反撃を見せたが、序盤の失点が響き巻き返すことはできなかった。快勝で勢いをつけた明治は次戦でも勝利を掴むことができるのか。

文:仲ひより

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