乱打戦を制した法政が連敗をストップ|法政×東京 1回戦
◇東京6-12法政
19日・いせはらサンシャインスタジアム
連敗を止めたい両チームの今季初対戦。好機をより多くものにした法政が乱打戦を制し勝利を収め、連敗をストップした。
試合が動いたのは回裏。先頭の1番・東翔大(県立金沢桜丘)が内野安打で出塁すると、2アウトから3つの四死球で先制する。さらに相手の失策も重なり、この回一挙3点を奪った。続く4回裏には、1番・東の四球のあと2番・宮本寛人(日本大学第二)が右中間へ走本塁打を放ち、勢いそのままにリードを5点へと広げた。走本塁打を放った主将・宮本は「打つまでにエラー、2三振と不甲斐ない結果だったため、長打を打ってピッチャーを助けることができてよかったです。一周の全力疾走は非常に疲れたので次はスタンドに入れられるように頑張ります。」と自身の打席を振り返った。

反撃したい東京は5回表、6番・久保出(筑波大附属駒場)の内野安打と相手の失策から好機を作り、9番・中村徳之(西大和学園)のライト前適時打で2点を返す。しかし、法政先発・星勇登(森村学園)が粘り強い投球で後続を断ち、6回2失点の好投で先発の役割を果たした。
追加点を狙う法政は6回裏、四球と安打、暴投でチャンスを広げ、3番・木下翔馬(市川)の犠飛で1点を追加。続く5番・林寿樹(花咲徳栄)、6番・中村晃希(聖徳学園)、7番・水島健(県立糸魚川)の3連打でさらに3点を加え、試合を大きく引き離した。

7回表にはコールド回避をかけた東京が意地を見せる。7番・中野智博(県立旭丘)の出塁を足がかりに、1番・山口彰文(県立金沢泉丘)、4番・加賀屋昊(県立千葉)の適時打などで4点を返し、意地の粘りを見せた。しかし、その裏、法政が再び反撃。4番・小澤翼(日本大学藤沢)の右中間タイムリーなどで3点を奪い、勝負を決定づけた。
最後は法政1年生・石塚佑真(法政大学第二)が危なげない投球で締め、試合終了。今季初の東京対法政の試合は法政が勝利を収めた。
この試合3安打と活躍を見せた水島は「相手に点を与えてしまったあと、すぐに追加点を取り相手に流れを渡さなかったことは良かったと思います。個人としてもタイムリーや先頭でヒットを打ったり3安打で結果を残すことができたので続けていきたいです。」と試合を振り返った。
両チーム合わせて18得点の乱打戦は、好機をより多くものにした法政が勝利を収めた。打線のつながりを欠き負けが続いていた法政だが、この日は11安打と持ち前の攻撃力を発揮した。復調の兆しを見せた打撃陣に、次戦以降も大きな期待がかかる。
文:小澤翼

