延長戦の激闘を制す!法政が待望の今季初勝利!!|法政×立教 1回戦
◇法政11-8立教 (10回タイブレーク)
5日・スリーボンドベースボールパーク上柚木
晴天に恵まれ、真夏の日差しが降り注ぐ中行われた法政対立教の第1戦。序盤は痺れる投手戦となったが、中盤以降は一転して乱打戦となり、試合はタイブレークにもつれ込む接戦となった。最後は法政が勝利を収め、待望の今季初勝利を掴んだ。
先制したのは法政。2回の表、先頭の4番・髙野誠貴(県立名古屋南)が四球で出塁すると、続く5番・中村晃希(聖徳学園)が中安打を放つ。無死一、二塁の場面で外野の失策も絡み、法政が1点を先制する。その後も無死二、三塁とランナーを進めるも、後続が打ち取られ、惜しくも追加点を奪うことはできなかった。
4回の表、立教は失策と6番・齋田忠男(日本大学第二)の左安打で無死二、三塁のピンチを招く。立教先発・山崎翔太(県立千葉東)はランナーを背負いながらも後続を三振と内野ゴロ2つに打ち取る粘りのピッチングでベンチを沸かせた。
4回の裏、ピンチを凌いだ立教が反撃に出る。2番・篠田大成(川口市立)が法政先発・長坂優輝(県立静岡東)から右中間へ二塁打を放つ。二死三塁とすると、5番・田中歩武(県立厚木)の内野安打の間に1点を返した。
5回表、同点に追いつかれた法政だったが、四球と4番・髙野の内野安打で一死一、二塁のチャンスを作る。続く5番・中村の左安打の間に三塁付近で走塁妨害があり、法政が1点を勝ち越す。
6回表、ここから試合が大きく動き始める。リードをさらに広げたい法政は、8番・加納寛大(東京農業大学第一)が中安打で出塁すると、その後、四球と犠打で二死二、三塁のチャンスを作る。ここで3番・上野陸月(日本大学第二)が執念の適時打を放ち2点を追加する。6回裏、先頭2番・篠田の内野安打と4番・木村航太朗(県立日立第一)の右安打で一死一、二塁とこの回継投に入った2番手・岡田千惺(朋優学院)を攻め立てる。ここで5番・田中と6番・坪駿太郎(明法)の連続適時打で一挙3点を挙げ試合を振り出しに戻す。

7回表、6番・齋田が内野安打で出塁し、ここで8番・加納が適時二塁打を放ち法政がすぐさま1点をリードする。
しかし7回裏、立教打線が継投に入った法政3番手・保坂謙太郎(市川)の隙を突く。先頭打者が死球で出塁し1番・小原佑斗(都立小山台)の中安打の間に代走・小瀬陽(大宮北)の好走塁で1点を返す。続く2番・篠田、4番・木村がともに適時二塁打を放ち、立教がこの2点のリードを奪う。
リードを許した法政だったが、8回表、死球と3番・上野の安打、さらに四球で一死満塁のチャンスを迎える。続く5番・中村が犠牲フライを放ち、1点差まで迫る。ここで一気に逆転を狙いたい法政。しかし、この回から登板した立教2番手・尾間泰登(県立伊勢)に抑えられ、追加点を逃した。
9回表、1点ビハインドで後がない法政。先頭打者が打ち取られるも、8番・加納のしぶとい内野安打と死球で二死一、二塁となんとか得点圏にランナーを進める。両者緊迫した場面で法政は代打・藤原椋平(藤嶺学園藤沢)を送る。甘く入った2球目を振りぬきレフトの頭上を越える起死回生の適時二塁打を放ち、土壇場で法政が逆転する。試合後藤原は「次期副キャプテン候補ですが、試合に遅刻してしまい、すみませんでした。また活躍できるように頑張ります。」と反省の言葉を口にしながら試合を振り返った。
9回裏、後がなくなった立教は、8回から継投していた法政4番手・宮城光呂(市川)から振り逃げと四球で、一死一、三塁のチャンスを作る。ここで5番・田中が適時打を放ち、同点に追いつく。なおも二死一、二塁のサヨナラのチャンスが続く中、7番・山本哲平(県立半田)がレフトへ打球を運ぶ。しかし、髙野と水島健(糸魚川)の完璧なカットプレーにより、勝ち越すことはできなかった。8-8の同点となり試合はタイブレークに突入する。
10回表、1点でも多く点が欲しい法政だったが、この回から上がった立教3番手・田中に抑え込まれ、二死満塁の場面を迎える。ここで途中出場の7番・山中亨留(法政大学第二)が追い込まれながらも適時打を放ち、2点のリードを奪う。その後、押し出し四球もあり、法政はさらに1点を追加。3点のリードを奪った。
10回裏、この試合猛攻を続けてきた立教だったが、反撃はここまで。続投した投手・宮城が3人でぴしゃりと抑え、白熱した試合は11-8で法政が勝利した。
試合後、この試合勝ち投手となった宮城は「チームとして初勝利を飾れたのが一番嬉しいです。次の試合からも勝ち星を積み重ねられるようにファンの皆さん応援よろしくお願いします。」とユーモアを交えながら試合を振り返った。

六大学として約1か月振りのリーグ戦となったこの試合。照り付ける太陽の下、追い込まれた場面での執念が何度も見られた試合だった。法政は待望の今季初勝利を挙げ、チームとして流れが生まれる試合となった。昨季リーグ戦優勝の意地をここから見せられるか期待したい。両校とも夏から秋にかけての勝ち点をかけた戦いへの成長が楽しみだ。
文:中村晃佑


