いよいよリーグ戦開幕!初戦は明治が白星スタート|明治×東京 1回戦
◇明治12-4東京
23日・立川市営野球場
昨季のリーグ戦で王者となり、2連覇へ向け好調なスタートを切りたい明治。昨季の悔しさを糧に今季こそ勝利を掴みたい東大。注目の対決となった開幕戦を振り返る。
先攻の明治は初回、1アウトから2番・吉野夢二(鎌倉学園)が四球で出塁。キャッチャーの隙を突く盗塁を決め2塁へ進むと、4番・大塚寛大(星野)の放ったショートゴロでの悪送球の間に一気にホームインし先制点を奪い取った。さらに明治は2回にも、0アウト2,3塁のチャンスを作ると9番・飯村純弥(川越東)の進塁打、3番・松本朋大(都立昭和)のレフト前へのタイムリーヒットにより2点を追加した。松本はこの打席について、「新チームでのリーグ初戦という事もあり皆緊張気味でヒットが出ていなかったので、まず1本打ってチームに勢いを出したいという気持ちで打席に入りました。結果的にチャンスで打てて良い雰囲気になり勝利に繋がったので良かったです。」と振り返った。
対する東大は2回、5番・高木絋希(筑波大学附属駒場)の放ったショートゴロで相手のミスを誘い出塁すると、2つの進塁打を経て2アウト3塁のチャンスに。8番・鍋倉瑞京(浅野)のタイムリーヒットで1点を返した。
続いて試合が動いたのは5回、東大の攻撃。球数の増えてきた先発投手・山下優晴(県立東葛飾)から連続で四死球を奪い1点を返す。勢いに乗った東大打線はさらに高木がライトへタイムリーヒットを放ち2人が生還!この回で3点を奪い返し明治を追い込んだ。この回の投球を振り返り、山下は「ストレートでファールを打たせること、変化球でカウントをとることの2つを意識して投球していました。4回まではそれが上手くできていましたが、5回から制球が乱れてしまったところが反省点です。完全に体力不足が原因だと思うので、これからも投げ込みを頑張ります!」とコメントし今後の意気込みを表した。
5回まで5-4の接戦を繰り広げていたが、6回以降は明治が安定した打撃力を見せつけ順調に点を追加していった。最終回には5本のヒットが出るなど最後まで徹底的に東大を追い込んだ。9回裏、この回から登板した投手・益山直己(明治大学付属明治)が三者連続三振を奪い、試合は8点差で明治の勝利となった。
白熱した試合展開の末、16本のヒットを放つなど打撃面で力の差を見せつけた明治が今季初白星を獲得した。一方東大も去年の王者・明治から4点を奪うなど意地を見せた。新チームでの活動は始まったばかり。今後の2チームの動向に目が離せない。
文:明官亜季