2024シーズン開幕戦!!激闘の延長戦を法政が制す|法政×明治1回戦

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◇法政8-5明治
28日・伊勢原サンシャインスタジアム

法政×明治の1回戦。法政は3年・朴澤一徹(県立大船渡)、明治は期待の成尾朋紀(熊本学園大学付属)が先発。接戦となった開幕戦は延長タイブレークの末に法政が勝利した。

試合が動いたのは3回裏、明治の攻撃。先発の朴澤の前に四球で1アウト1塁。3番・三浦竜蔵(駒込)のヒット、4番・築地星流(明治大学付属中野八王子)のタイムリーツーベースで幸先よく2点を先制した。

4回表、法政の攻撃。明治は先制したところで投手をエースの益山直己(明治大学付属明治)にスイッチ。しかし先頭の2番・宮本寛人(日本大学第二)がレフト線へのスリーベースで一気に反撃ムードを作る。1アウト3塁となりながらもつづく4番・新川圭祐(県立長良)のセンターの犠牲フライで1点を返す。起点となった期待の2年の宮本は、「自分が点を取る起点になってやろうと思って打席に立ちました。気持ちがあのヒットを生んだと思います。」と振り返った。

さらに法政は5回に6番・小澤翼(日本大学藤沢)、7番・林寿樹(花咲徳栄)、8番・掛場大直(都立小山台)の3連打で同点に追いた。昨年の冬の大けがからの復活を果たした掛場は「まずはなんとか開幕戦に間に合わせることができて良かったです。宮崎合宿で一切試合に出られずに、いきなりリーグ戦で不安もありましたが、なんとかチームに貢献できたのではないかと思います。」と振り返った。続く6回にも攻撃を緩めず、新川のヒットと小澤の犠牲フライで3-2と法政は逆転に成功した。

しかしその裏明治も先発の朴澤を攻め立て、3つの安打とパスボールで3-3とし、再び試合を振り出しに戻した。

その後法政の2番手・福田壮汰(川越東)と3番手・原口雄成(西南学院)、明治の2番手・益山が一歩も譲らない展開を作り、試合は延長タイブレークに進んだ。

タイブレークは1アウト1,2塁から行われた。10回表、法政はこの回からマウンドに上がった3年・太田壮一郎(川越東)を攻め立てる。先頭の木下翔馬(市川)がヒットで満塁とすると、小澤の押し出し四球、林の犠牲フライ、9番・東翔大(県立金沢桜丘)のツーベースなどで一挙5得点を挙げ8-3とする。

その裏、明治の攻撃。四球で満塁にした後3番・三浦のタイムリーで2点を返し8-5とした。なおもツーアウト1,2塁の場面で続く4番・築地。築地はレフトに捉えた打球を飛ばすが、法政のレフト宮本がファインプレーで試合を締めくくった。抜けたと思われた打球を見事アウトにした宮本は「飛んでくる前に身体が勝手に反応して捕れたので、自分でもなんで捕れたのかイマイチ分からないくらい集中していました。」と頼もしく語ってくれた。

開幕戦を勝ち切った法政の主将・掛場はチームの状態について「まとまりがあってとても良い状態です。我慢する時間が長い試合でしたが、最後まで集中力を切らさず勝ちにこだわれていました。これからも気持ちを一つに試合に臨んでいきたいです。」と語ってくれた。


先制されたものの我慢強く戦い、勝ち切った逆転の法政。流れを渡さず粘ったが、惜しくも延長で敗れた明治。共にレベルの高い試合を見せてくれた。今年は打線に安定感のある法政。パンチ力のある明治。今後どのような試合をするのかとても楽しみである。期待したい。

文:福田壮汰

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