乱打戦をものにした明治が2連勝!|明治×慶應 1回戦 

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◇明治17-9慶應
9日・小野路球場

明治対慶應の1回戦。両チーム合わせて28安打となった打撃戦は3時間に及ぶ激闘の末、明治が7回コールド勝ちを収め、今季2勝目を飾った。

明治は初回、先頭の大澤宏徳(佼成学園)が四球で出塁し、すかさず2盗、3盗と盗塁を決めチャンスを広げると、慶應の先発ピッチャー難波蔵之介(土佐)の投球がうまく安定せず、明治が2点を先制する。その裏、先発の益山直己(明治大学付属明治)が3奪三振の好投を見せ、明治が好スタートを切ったかに思われた。
そのまま引き下がる訳にはいかない慶應は2回裏、先頭の6番・小池隆晴(県立湘南)がセンター前ヒットで出塁すると、2つの四死球とエラーでチャンスを広げ、3点を奪い逆転した。攻撃はここで終わらず、4番・加藤天真(東京農業大学第一)がライトオーバーの3塁打で2点を追加し、慶應がリードを奪った。
しかし3回の表、2回を三者凡退に抑えていた坂齋秀哉(都立桜修館)の投球が乱れる。先頭の2番・吉野夢二がエラーで出塁すると、8つの四死球で一挙7得点を入れ逆転をした。その裏、益山が無失点に抑え再び明治に流れが傾いたかと思われた。

しかし4回の裏、慶應が意地を見せた。先頭の1番・鳥居智(関東学院)が四球で出塁すると2番・吉儀雄大(県立松江北)と4番・加藤のタイムリーヒットにより2点を追加。しかし慶應の反撃はここまでで、1アウト1,2塁のチャンスで6番・小池をダブルプレーに抑え、明治は逆転を許さなかった。5,6回の明治の攻撃は上位打線が繋がり、1点ずつ得点を重ねた。その流れを益山が崩さず、無失点に抑え6回でマウンドを降りた。
4点差で迎えた7回表の明治の攻撃は、打者11人の猛攻によりダメ押しの6点を追加し、点差を10点に広げた。コールド試合を避けたい慶應は、抑えとしてマウンドに上がってきた太田壮一郎(川越東)の前にテンポよく2アウトになってしまったが、7番・玉田皓紀(県立浦和)のレフト前ヒットを皮切りに8.9番も打線が繋がり、2点を追加した。しかし慶應の粘りも虚しく、2番・吉儀を抑えた明治がコールド勝ちをした。

この試合を明治の主将・築地星流(明治大学付属中野八王子)は「慶應戦では序盤シーソーゲームが続いたのですが、試合を通して投打が噛み合い勝利することができました」と振り返った。


明治と慶應の今季初対戦。前半は互いに流れを譲らずシーソーゲームになるかと思われたが、6回に明治の打線がうまく繋がりコールド勝利を手にした。今後の試合では、さらに投打が噛み合う試合を期待したい。そして昨季負け越した慶應に対して大きな1勝を挙げることとなった明治は、2連勝の流れをこれからの後半戦にどう活かせるかにも注目したい。

文:稲村英里奈

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