早稲田大学、9-5で法政大学を下し、破竹の7連勝!|法政×早稲田 2回戦
◇法政 5-9 早稲田
17日・立川市営野球場
残暑が厳しい中行われた法政×早稲田の2回戦。今季6連勝中の早稲田が、両軍合わせて29安打の乱打戦を制した。これで早稲田は開幕から7連勝となった。
初回、法政の攻撃。これまで抜群の安定感を誇っていた新井大悟(川越東)に襲いかかる。先頭の宮本寛人(県立日本大学第二)が中安打で出塁すると続く打者が四球を選び、0アウト1,2塁とチャンスメイクする。3番・石橋友(塩尻志学館)の打球は打ち取ったかのように思われたが、併殺を試みた投手・新井が2塁へ悪送球をし、その間に2塁ランナーが先制のホームを踏んだ。しかし、その後チャンスを活かせず、1得点に終わる。続く2,3,4回にも、チャンスを作るものの、新井の粘りの投球の前に無得点に終わってしまう。
1点を追う早稲田は2回、先頭の高地将太郎(灘)が右安打で出塁すると、2アウト3塁のチャンスを作る。その後捕逸により1点を返し、試合を振り出しに戻す。3回、先頭の9番・松岡啓太(県立湘南)が四球を選び、すかさず盗塁で0アウト2塁のチャンスを作る。続く打者は凡退するも、2番・本拓真(獨協埼玉)が適時中安打を放ち、勝ち越す。続く4回にも相手のミスにつけ込み、2点を追加する。5回、安打や四球などで2アウト満塁のチャンスを作る。ここで、迎えたのは代打・小坂涼太(県立湘南)。3球目にくらいつき、適時左前安打を放つ。この打席を振り返って、小坂は、「少し緊張したのですが、やっともらえたリーグ戦初打席のチャンスを無駄にできないという感じでとにかく1点を取りたい気持ちでした。」
なんとか反撃したい法政は6回、先頭の7番・小澤翼(日本大学藤沢)が左前安打で出塁し、その後2アウト3塁のチャンスを作る。ここで1番・宮本が適時左前安打を放ち1点を返す。この回で早稲田の先発・新井が降板する。7回、この回からマウンドに上がった瀬古陽介(県立明和)を法政が捕まえる。1アウトから四球で出塁し、暴投などもあり2アウト3塁のチャンスを作る。6番・木下翔馬(市川)が適時打を放ち、1点を返す。
2点差まで追いつかれた早稲田は7回先頭の亀井裕太(芝)が遊内野安打で出塁すると、バント、安打で1点を追加する。尚も1アウト1,2塁のチャンスで迎えたのは1番・大野弘高(川越東)。3球目を上手に掬い上げ左2塁打を放ち2点を加える。この打席を大野は「油断できない試合展開の中チャンスで回ってきた打席かつ相手投手(福田壮汰⦅川越東⦆)は同じ高校の先輩でもあり、それまでの打席で凡退していたため絶対点数に結びつく打席にしようと思っていました。2球で追い込まれてしまったため、ステップを小さくミートを意識して低めの変化をうまく掬い上げることができました。もう少しでホームランともあり悔しさも残りましたが気負うことなく率を残せるようにこれから頑張っていきたいです。」と振り返った。その後1点を追加し、この回4得点と法政を突き放す。
8回の表、反撃したい法政は、先頭の8番・久保田粋(錦城)が右2塁打を放ちチャンスメイクする。その後、三振、四球、盗塁で1アウト2,3塁となり、2番・東翔大(県立金沢桜丘)と3番・石橋が意地の内野安打で2点を返し追い上げを見せる。この流れで逆転を目指す法政だが、9回この回から変わった新名海央(県立大分舞鶴)を打ち崩すことができず、5対9で早稲田の勝利となった。
この日代打から出場し、3打数3安打と小坂は自身の打撃を振り返り、「3打数3安打を放ったことは素直に嬉しかったのですが、少し後悔の残る打席もあったので、次のチャンスでもっといい結果を出せるように頑張りたいです。」と述べた。
両チームの持ち味の打力が表れた試合となったが、早稲田に軍配が上がった。これで早稲田は開幕7連勝を飾った。昨年から続く連勝記録をどこまで伸ばすことができるのか今後とも目が離せない。一方で、これまで安定した投球を見せてきた新井を打ち崩した法政の攻撃力にも注目していきたい。
文:高地将太郎