エース対決を制す!投手戦を制した明治がリーグ戦白星発進!!|慶應×明治 1回戦

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◇慶應0-1明治
1日・立川市営野球場

慶應と明治の対決となったリーグ戦初戦は、両校のエースが意地をぶつけ合う白熱の投手戦に。互いに140球を超える力投を見せたが、わずかな好機を生かした明治が接戦を制し、価値ある白星を手にした。

慶應の初回の攻撃。2番・高村泰彰(水戸第一)がライト前安打で出塁すると、その後ワイルドピッチにより2塁へ進む。4番打者が死球で出塁し、1,2塁にチャンスを作るも、ここは明治の先発・成尾朋紀(熊本学園大学付属)が力強いピッチングを見せ、無得点に終わる。

3回裏、明治の攻撃1アウトから1番・大澤宏徳(佼成学園)が内野安打、続いて2番・南風立琉(県立相模原)がセンター前安打を放ち、塁を進める。さらに、2アウトからダブルスチールで2,3塁にチャンスを広げたが、慶應の先発・難波 蔵之介(土佐)が踏ん張り、先制点を奪うことは出来なかった。

試合が動いたのは4回裏。5番・佐藤宏成(県立福島東)が左中間安打を放ち出塁すると、その後、投手の暴投が続き3塁まで進む。7番・林田紹吾(県立熊本北)がショートへ放った打球がエラーを誘発し、この間に3塁ランナーが帰還し明治が先制点を掴んだ。

左中間ヒットを放った佐藤宏成

追加点をあげたい明治は6回裏、先頭打者の6番・鈴木勘介(桐光学園)がライト前安打、8番・橋本大輝(県立鶴岡南)がセンター方向へ安打を放ち出塁する。さらに、1番打者が四球で出塁すると2アウト満塁となり、大きなチャンスを作る。ここで2番・南風立に打順が回るが、放った打球はショートへのハーフライナーとなり、この回は無得点に終わる。

追いつきたい慶應は8回表、2アウトから2番・高村がセンター前安打を放ち、3番打者が四球で出塁すると1,2塁にチャンスを広げる。ここで4番・小池隆晴に打順が回るが、空振り三振となりチャンスをものにすることは出来なかった。

最終回、なんとか点を入れたい慶應は、先頭の5番打者が死球で出塁するも、明治の投手・成尾の好球により三者連続で打ち取られ、試合は終了した。

完封勝利を収めた明治の成尾朋紀

明治の成尾はこの試合140球13奪三振の完封で自身初勝利を挙げ、明治は負けられない初戦で見事勝利を収めた。成尾は試合を振り返り、「抑えたときに、毎回笑顔で迎えてくれる仲間の姿がたまりませんでした。終盤のアクシデントやピンチの場面も、仲間の後押しのおかげで乗り切ることができました。開幕戦での緊迫した試合を、全員で勝ち切れたことは、チームにとって非常に価値のある一勝だったと思います。次戦以降も、チームのために精一杯腕を振っていきます。あと、密かに二刀流も狙っています。」とコメントした。


「奪冠〜まだ見ぬ景色へ〜」をスローガンに掲げ、白星発進を目指して初戦を戦い抜いた明治は、価値ある先制点を奪い、そのまま勝利を手にした。今回の試合は、両者投手が交代することなく、最後まで粘り強いピッチングで白熱した戦いを見せた。新たに魅力溢れる選手たちを揃えた両チームが、リーグ戦優勝に向けて、これからどのような試合展開を繰り広げていくのかとても楽しみである。

文;稲川真琉

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