終盤に猛攻をみせた明治がリーグ戦準優勝|明治×慶應 3回戦

◇明治22‐6慶應 
27日・小野路球場

真冬の冷たい風が吹き抜ける中行われた、明治対慶應の3回戦。ゲームは初回から両チームが点を奪い合う白熱した展開が続いたが、最終回に明治が持ち味の打撃力で慶應を突き放し、勝利を収めた。

明治は初回、2番・大澤宏徳(佼成学園)がサードへの内野安打で出塁すると、すかさず2,3盗を決め、3番・橋本星哉(県立相模原)のレフトへのタイムリーヒットによりテンポ良く1点を先制する。

しかしその裏、慶應の攻撃。2アウトまでテンポ良く打ち取られたものの、3番・溝江翔太(明治大学付属明治)がセンターヒットで出塁すると、続く打者の四球とヒットにより満塁のチャンスをつくる。ここで6番・小池隆晴(湘南)が8球粘った末にボールを見極め、押し出し四球で1点を取り返す。その後もパスボールと内野安打により、さらに2点を追加した。

2回の裏にも慶應は2番・高村のタイムリースリーベースにより1点を追加し、3点リードでゲームは中盤に差し掛かった。

再びゲームが動いたのは4回の表、明治の攻撃。先頭打者の6番・篠田航輝(県立横浜緑ヶ丘)が初球をライト前に鋭く打ち返し、ヒットで出塁するとワイルドピッチとセカンドの後逸エラーにより1点を取り返す。その後も、慶應の守備の乱れと内野安打により明治はこの回さらに3点を追加し、見事逆転に成功した。

明治先発の鈴木海希

その攻撃に応えるように、明治の先発・鈴木海希(県立鶴嶺)は3回以降、無失点に抑える好投をし、5回でマウンドを降りた。また、明治は6回の攻撃でも下位打線からチャンスを作り、4番・佐藤宏成(県立福島東)の内野安打によってさらに2点を追加し、慶應とのリードをさらに突き放しゲームは終盤へ突入する。

一方、慶應は6回からマウンドに上がった明治の2番手・仲田塁音(佼成学園)を攻略できず、苦しい展開が続いていた。しかし8回の裏、1番からの好打順で先頭打者の島村侑(県立横浜氷取沢)がセンターヒットで出塁すると、高村泰彰(県立水戸第一)がこの試合2度目の長打を放ち、1点を奪い返す。さらに4番・林佑真(芝)がセンターへタイムリーヒットを放ち1点を追加し、明治との差を1点に縮めた。尚も1アウトで、5,6番のシングルヒットによって慶應は満塁のチャンスを作る。この一打逆転の場面で7番・増田尚真(麻布)に打順が回るが、放った打球は惜しくもサードの正面に転がり、ホームゲッツーで明治がリードを奪ったまま、この回を終えた。

1年間チームを引っ張り続けた主将・佐藤宏成

そして1点リードで迎えた最終回、明治の攻撃。新たにマウンドに上がった坂齊秀哉(都立桜修館)を前に、持ち前の打撃力が爆発し、打者二巡の10安打15得点の猛攻を見せ、時間打ち切りで見事明治が勝利を収めた。

明治の主将・佐藤はこの試合を振り返り「前半に連打を浴びたが、一年生のピッチャーが踏ん張ってくれたおかげで、どうにか流れを持ってくることができました。最終回の攻撃では、この一年間積み上げてきた明治の強さを出し切り、今年度のリーグ戦をいい形で締めくくれたと思います。」とコメントした。


今年のリーグ戦を締め括った明治対慶應の3回戦。終盤まで両者流れを譲らない、見応えのある試合展開であったが、持ち前の打撃力が光った明治が勝利収め、リーグ戦準優勝が決定した。明治は惜しくもZETT杯、リーグ戦共に優勝を逃したものの、一体感の溢れるベンチと強い結束力で、最後まで3年生主体の活気ある全員野球で全16試合を戦い切った。また、個人タイトルの獲得も相次ぎ、個々の選手の活躍が随所で見られたシーズンでもあった。悔しさを糧に、来季の明治がどのような戦いを見せてくれるのか非常に楽しみである。

文:稲村英里奈

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