リーグ王者の貫禄!投打が噛み合い早稲田が決勝進出をきめる|ZETT杯2021 早稲田×明治
◇早稲田8-2明治
4日・あきる野市民球場
翌日5日に行われるZETT杯決勝への切符をかけた一戦。1回戦で慶応との激戦を制した明治とリーグ戦覇者早稲田が激突し、投打に強さを見せた早稲田が勝利し決勝へと駒を進めた。
初回は両チームともにチャンスを作るも無得点に終わるが、2回表に試合が動く。早稲田は先頭の5番・佐藤塁(桜美林)、6番・河野太(日立第一)の連打でチャンスを作ると、7番・吉藤夢来(川越東)の打球が明治の失策を誘い先制に成功する。更に、9番・牧瀬正明(早稲田摂陵)のスクイズで1点を加えた。対する明治はその裏、先頭の伊藤大貴(桜丘)が失策から出塁すると、早稲田の相次ぐミスに乗じてホームへ帰還。その差を1点に縮める。
早稲田は4回にも6番・河野からの攻撃で2点を加えるなど、この試合下位打線の躍動が目立った。先発の佐藤春介(東京学芸大学付属)も4回まで毎回得点圏にランナーを背負いながらも粘り強い投球を見せ、5回1失点被安打4とゲームを作りマウンドを降りる。
6回からエース・川上裕陽(甲南)がマウンドに上がり追い上げを図る明治。しかし、7回表、早稲田は上位打線でチャンスを作ると、2アウト1,2塁で5番・佐藤(塁)がセンターへ痛烈な打球を放ち、走者2人が生還。さらに6番・河野のタイムリーで1点を追加し、この回3点を奪い試合を決定づけた。明治もその裏、好投する早稲田の2番手・中島啓貴(攻玉社)から意地の1点を奪うも反撃はここまで。リーグ王者・早稲田が貫録を見せつけ2冠に王手をかけた。
この日3安打を放った早稲田の佐藤(塁)は、「ボールの軌道にバットを入れて、芯に当てることを意識しました。」とコメント。翌日の決勝戦に関しては、「泣いても笑っても3年生とできる最後の試合なので優勝して終わりたいです。もう一度キャプテンを胴上げできるよういい準備をして臨みたいです。」と決意を語った。
明治は本試合をもって今シーズンが終了。最後の最後までリーグを盛り上げてくれた。
今シーズンの「リコタイ」も残すはあと1試合。王者早稲田の2冠達成か、法政のリベンジか。最後の最後まで目が離せない。
文:高橋孝太