2位決定戦は白熱の投手戦を制した立教が勝利|立教×明治 2回戦

Pocket

◇立教3-0明治
28日・検見川総合運動場

本リーグの今季最終戦となった紫紺戦。どちらも2位浮上がかかる中行われた試合は、数少ない好機をものにした立教が制した。また、この試合の結果によって全チームの順位が決定した。

明治・堀野舜平(都立小山台)、立教・小林陽人(桜美林)ら2年生投手の好投により重たい立ち上がりとなった。どちらも4回までに出した走者は死球と失策の一人ずつと互いに歯がゆい展開が続く。

好投の堀野・4回を投げ出した走者は死球の一人のみのノーヒットピッチングを見せた

試合が動き始めたのは5回表、立教の5番・石井滉太郎(世田谷学園)がこの回からマウンドに上がった明治のエース・川上裕陽(甲南)からセンター前に落ちる両チーム通じての初安打を放つ。対する明治はその裏に6番・1年生の松本明大(都立昭和)、7番・伊藤大貴(桜丘)の連打で無死1,2塁のチャンスを作る。しかしここから小林(陽)が圧巻の投球を見せる。続く8番・古賀旭(駒沢大学)は送りバントの構えを見せるも、前の回までで今季62個の三振を奪った球威と変化球がうなる。結果、走者を送ることはできずにここから三者連続三振。エースが自らの力で流れを手繰り寄せた。

130球の熱投、今季はリーグ戦69イニングを投げ切った

試合後、小林(陽)は「1点も取られたくない場面だったので、ギアチェンジして低めに投げ込むこと、変化球はワンバウンドになってもいいから厳しく攻めることを意識しながら投球しました。」と振り返った。

立教はその流れのまま続く6回表、先頭の8番・市川隼渡(都立武蔵)がセンターへのクリーンヒットで出塁すると、続く9番・井上康佑(都立城東)の犠打に失策が絡み、その後も四球や失策、4番・北里洸太朗(山手学院)の犠飛などで立て続けに3点を奪う。

エース川上をねぎらう明治ナイン

以後、両チームともに走者を出しながら得点にはたどり着けない展開が続き、6回にミスに付け込んで3点を奪取した立教が、小林(陽)の9回被安打3・10奪三振の完封で勝利を手にした。

今季の立教の試合すべてのイニングでマスクをかぶった北里は、今日のエースの投球について「テンポよくストライクを取って試合の流れを作ってくれた。最後の最後まで力強い投球でチームを引っ張ってくれた。」と絶賛した。

また、主将としてシーズンを振り返り、「優勝を目指していたので惜しくも届かず悔しいが、立教らしく明るく元気な雰囲気で戦い抜くことができた。野球を存分に楽しむことができた。」と語った。

1年時から試合に出続けた精神的支柱・北里

これで2021シーズンのリーグ戦全試合が終了した。立教はこの試合で3年生が引退。明治は次週にZETT杯準決勝の早稲田戦が控えている。冷える時期となってきているが、最後まで熱い試合を戦ってほしい。

文:相原 樹

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です