初勝利!接戦を制し慶應が快勝 | 慶應×立教 1回戦

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◇慶應13-11立教
21日・立川市営球場

照りつける日差しの中行われた慶應×立教の1回戦。序盤は慶応が主導権を握りリードを奪うも、対する立教も粘り強さを発揮し、猛追を見せた。手に汗握る乱打戦は、最終的に慶應がそのリードを守り切り、13-11で初戦を制した。

試合は両校にとって今季の初勝利をかけた熱戦となった。試合は初回から大きく動いた。1回表、慶應は四球と3番・溝江翔太(明治大学附属明治)の左安打により無死満塁とすると、4番・小池隆晴(県立湘南)の押し出しで先制。さらに、二死満塁から7番・林佑真(芝)が中適時打とエラーで3点を追加。続く8番・大内康聖(県立水戸第一)の左適時打により1点を加えるなど、初回から5得点という快調な滑り出しを見せた。

スリーベースヒットを放った林

慶應の先発・寺村総一郎(県立湘南)が2回を三者凡退に抑えるなど次々と打者を打ち取る中、順調だった投手・寺村に疲れが見え始める。立教の攻撃は4回裏、二死から4番、5番が四球で出塁すると、6番・坂元開哉(佼成学園)が右適時打を放ち1点を追加。さらに四球と9番・木村航太郎(県立日立第一)の中適時打によって一挙4得点を記録し、6-4の2点差にまで詰め寄った。

粘投を見せた先発・寺村

追加点をあげたい慶應は6回、二死から林の右適時打と走塁妨害により2点を追加。7回では、9番・永井柊(県立前橋)が内野安打により出塁、続く1番・鳥居智(関東学院)も暴投により出塁する。チャンスを得た慶應は、永井が失策により帰還、鳥居が5番・高尾宗太郎(県立光陵)の左安打により帰還し、この回2点を追加してリードを広げた。一方、立教は7回裏、1番・小原佑斗(都立小山台)の右安打から死球、四球、そして暴投で3点を追加。さらに、木村の二死からの左適時打で1点を加えるなど、この回で4得点挙げ、10-9の1点差に迫る追い上げを見せた。

点差を詰められた慶應は、8回に1番・岡部颯汰(埼玉栄)の中安打で流れを掴む。続く高村が中安打を放ち、二死1,3塁とすると、期待の新人1年・河原剛(学習院)の左適時打、1年・高尾の中適時打で3点を追加、打線がつながり再びリードを広げた。立教も最終回では、7番・菊田悠希(県立国府台)の左安打で出塁、流れを掴んだ。さらに、8番・田中歩武(県立厚木)の左適時二塁打、2番・草留大輝(県立藤代)の中遊適時打で打線がつながり2点を返す執念を見せたが、慶應の投手・難波蔵之介(土佐)が踏ん張り、あと一歩及ばず試合終了となった。

激しい乱打戦を13-11で制した慶應が初勝利を飾った。


慶應と立教の初戦は、乱打戦かつ接戦だった。終始、両チームが流れを奪い合う手に汗握る展開であった。しかしながら、最終的には序盤から大きくリードした慶應が、粘り強い立教の猛追を振り切り、初勝利を手にした。試合では、両チームともに期待の1年生の活躍が攻守にわたって活躍を見せた一方、守備、特にピッチャーが相手打線を抑えきれない点が課題として浮き彫りとなった。今後のリーグ戦を通した両チームの成長に期待が高まる試合だった。

文:野津菜々子

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