早稲田、好機を生かしZETT杯決勝で明治を制す|ZETT杯2025 明治vs早稲田
◇明治1-2早稲田
29日・俣野公園横浜薬大スタジアム
ZETT杯決勝は、早稲田と明治による緊張感のある一戦となり、早稲田が2-1で明治を制し、優勝を決めた。
試合は序盤から走者を出し合う展開となったが、両チームとも得点圏で粘り強く守り、得点を許さなかった。初回から中盤にかけては、互いに好機を作りながらも決定打を欠き、拮抗した状態が続いた。
試合が動いたのは4回裏。早稲田は二死から安打と四球で一、二塁とすると、1番・倉賀野稜希(鎌倉学園)が三塁線を破るレフト線への適時打を放ち、走者2人が生還。この一打で早稲田が主導権を握った。
追う明治はその後も6回、8回と得点圏に走者を進め、反撃の機会をうかがったが、得点には至らなかった。
9回表、明治は二死から連打で好機を作り、1番・南風立琉(県立相模原)の左適時二塁打で1点を返した。なおも二、三塁に走者を残したが、得点には至らず、試合はそのまま終了した。
早稲田は得点機を確実にものにし、最後までリードを守り切った。
早稲田は少ない得点機を確実にものにし、最後までリードを守り切った。

試合後、早稲田の先発・飯島健心(本郷)は決勝のマウンドを振り返り、次のように語った。
「3年連続ZETT杯の決勝のマウンドに立たせてもらい、大きな責任感と緊張感がありましたが、ピンチでも冷静さを忘れずに投げられて良かったです。強力な明治打線だったのでとにかく先頭打者を出さないように意識していました。3年目にして初めて完投することができ、仲間に胴上げしてもらえて最高でした!!」
両チームともに走者を出しながらも、得点を簡単には許さない展開が続き、最後まで緊張感のある試合だった。わずかな場面の積み重ねが結果につながり、決勝戦らしい重みのある九回だったと感じる。
文:井内朝海


