常勝軍団慶應。コールドで第一次立教革命凍結!|慶應×立教 1回戦

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◇22日・上柚木公園球場

結果

チーム1234567RH
慶應1001303010
立教100000037

先日の試合で昨季・王者の早稲田に勝利し、絶賛革命中の立教。対するは、リーグ戦4連勝中の優勝候補慶應。またも 雨予報で試合開催が危ぶまれる中、30分ほど時間を早めて試合は始まった。

先攻の慶應は初回、3番・税所佑斗(県千葉)が左前打で出塁しすかさず盗塁で得点圏に進むと、4番・井村岳の(横浜緑ケ丘)中前適時打で生還し先制点を挙げる。しかしその裏、立教の先頭打者・川崎泰雅(松山)に死球を与えると、ミスも絡みあっという間に1点を返され同点に。

その後は、慶應の宮田駿二(都立青山)と立教の南泰至(成蹊)の両先発が好投を魅せ、1-1と均衡した状態のまま迎えた4回。3番・税所の中前打、5番・松下周平(本郷)の右前打でチャンスを作ると、6番・高辻陽平(国立)の右前適時打で2-1と勝ち越しに成功。5回には、8番・田中翔太(慶應義塾)が右越2塁打を放ち、立教のエース南をマウンドから引きずり下ろした。そのあとマウンドに上がったのは、普段は外野手として出場している1年・永井秀明(多摩)。慶應は相手の失策に乗じてこの回に一挙3点を獲得し、5-1と立教を引き離した。

4回、中前打を放った税所の打席

7回に先頭で打席が回ってきたのは、3番・税所。右前打でこの試合3度目の出塁をすると、5番・松下の左線適時2塁打、7番・飯塚大生(桐朋)の右越適時3塁打でさらに3点を追加し、8-1。この試合、税所は器用にレフト・センター・ライトと広角に打ち分け4打数3安打の大活躍で勝利に貢献した。

7回、2塁打を放ち嬉しそうにベンチに戻る松下(#13)

7回7点差のコールド勝ちまであとは守るだけとなった慶應。ここまで6回1失点の好投を魅せた宮田に代えて、初登板ルーキー山本恭平(船橋東)をマウンドに送る。テンポよく打者を打ち取り勝利まであとアウト1つ。だがここで、立教打線が粘りを見せる。2番・赤崎南斗(桐光学園)が中前打で出塁すると、続く3番・水町和葵(福井商業)も左前2塁打で出塁し、2死2.3塁に。しかし、4番・上野貴洋(昭和)は中飛に倒れ反撃もここまで。8-1のコールドで慶應が勝利した。試合後に山本は、「初登板だったが、点差が離れていたので楽な気持ちで投げれた。投手と野手の二刀流で頑張りたい。」と笑顔で語った。

7回を見事抑えたルーキー山本

他大学の「打倒慶應」という想いも背負ってこの試合に臨んだという立教は、守備でのミスが目立ち、攻撃でもあと一本が出ずチャンスを生かしきれなかった。慶應は、今試合もルーキーが初登板するなど、投手陣の層の厚さをうかがわせた。全勝のまま慶應は優勝することができるのか。それともそれを阻止する大学が出てくるのか。今後のリーグ戦からも目が離せない。

文:鶴井彩央

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