新エースが初完投!立教の初勝利に大きく貢献|立教×法政 1回戦
◇立教15-5法政
24日・市営立川球場
先週のリーグ開幕戦で勝利し、勢いに乗る法政を立教が10点差と大きく差をつけ、新チームの初陣を勝利で飾った。
立教は絶対的エースであった野口(立教OB・野口優希)が引退し、投手力不足が懸念される上、今試合主砲・水町(福井商業)を欠く中どのように戦うか注目されていたが、その不安を感じさせない試合結果となった。
先に試合を動かしたのは法政。1回裏に3番の主将・加藤(修徳)がレフトの頭上を超えるツーベースを放つと、続く4番・近藤(市立橘)が初球を確実に仕留めセンター前へ。これがタイムリーヒットとなり、先制点を挙げる。
先制された立教は2回表に6番・廣瀬(小山台)のタイムリーで試合を振り出しに戻すと、3回には法政のエラーとフォアボールに乗じてノーヒットながらも3得点を挙げ、勝ち越しに成功する。
その後も点を重ね、6点差と大量のリードで迎えた9回にも9番・井上(城東)の右中間へのタイムリーツーベースなどで5点を追加。追いすがる法政を引き離す。
後がない法政は9回裏に2得点と、反撃を試みるが立教の先発・小林陽人(桜美林)の前にチャンスを作るも後が続かず。先週の明治戦に続き2桁安打と安定の打撃力を見せたが、打線が繋がらなかった。
敗れた法政の主将・加藤はミスの多かったこの試合を「先制点を取って、法政のいいペースで試合を進められると考えていたが、投手陣の四死球と野手のエラーで自滅してしまった。立教との第2戦では必ずリベンジしたい。」と振り返り、次戦へのリベンジを胸に誓った。
立教の先発・小林は9回145球を1人で投げ抜き、被安打10ながらも自責は2点。2年生ながらも要所を締めるピッチングで勝利に大きく貢献し、立教の新エースとしての輝きを魅せた。
2回に同点タイムリーを打った廣瀬は「打が強力な法政が相手という中で、テンポも良く、要所を締めるピッチングで後ろを守っててとても心強かったし、安心して守備ができました。正直ここまで抑えるとは思ってませんでした(笑)脱帽です。ナイスピッチングでした!!次はもっと早い展開で点を取って楽にさせてあげられるように、野手陣で特訓したいと思います(笑)」と力投した小林を労った。
一方完投した小林は「今回の法政戦では初回に1点取られてしまって試合の入りが悪い印象をもったので、次の試合では試合の入りを意識していきたいと思います!」と反省をしつつ次戦への意気込みを語った。
文:加賀谷千絵