優勝占う秋の陣!早稲田がリベンジを果たして連勝│早稲田×明治 2回戦

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◇早稲田6-3明治
26日・あきる野市民球場

14日の1回戦では投打で圧倒した明治が7回コールドで完勝した。リベンジに燃える早稲田と3連勝で後半戦への弾みを付けたい明治の対決は、要所での勝負強さを発揮した早稲田が雪辱を果たして白星の数を伸ばした。

早稲田は初回に2つのフォアボールと4番・青木元寿(海老名)のタイムリーで1点を先制した。
しかし2回にはノーアウト1,3塁のチャンスに8番・伊藤大貴(桜丘)が犠牲フライで応え、明治がすぐさま追いついて試合を振り出しに戻した。その後は両先発が踏ん張り、スコアボードに0を並べて均衡を保った。

試合を再び動かしたのは明治。5回にエラーで出塁した富岡俊平(都立城東)が2塁への盗塁を決めると、続くキャプテンの伊藤秀真(都立新宿)と4番・金山拓矢(獨協埼玉)の連打で2アウトから2点を獲得し、先発の川上裕陽(甲南)に勝ち投手の権利をプレゼントした。
川上はランナーを出しながらも要所を抑えて6回を投げ切り2失点と、先発としてしっかり試合を作った。「結果的には6回2失点ですが、まだまだです。ボール先行のピッチングが続き、球数が多くなってしまいました。そのため、テンポが悪く守備の時間が長くなってしまったことが反省点です。チームメイトの声掛けと守備のおかげで要所を抑えることができていたのですが、6回の失投で打たれた1点は非常に悔やんでいます。一球の重みを感じました。今回の試合で出た課題を次の登板までに克服できるよう精進したいと思っています。」と振り返った。
さらに「全勝できるよう、一球一球気を抜かず丁寧なピッチングをして、スコアボードに0を並べたいと思っています。このチームで野球ができるのもあと数試合になりました。『全員で全力で楽しみながら勝つ』という明治らしさを忘れずに頑張りたいです!」と後半戦に向けての意気込みを語った。

前半戦全ての試合で先発し、チームを支える絶対的エース・川上

しかしリーグ戦暫定1位の早稲田の実力は本物であった。
6回から3番手としてマウンドに上がった防御率0.00の工藤智裕(成蹊)は、先頭バッターにエラーで出塁されるも、明治の強力な攻撃の起点である上位打線をしっかりと打ち取りベンチを盛り上げた。
直後の攻撃で甲崎孝裕(早稲田大学高等学院)と清瀨智大(新潟南)の昨季ベストナイン受賞の2,3番が出塁し、一打逆転のチャンスで打席が回ってきたのは先制タイムリーを放った4番・青木。「間違いなく試合の勝敗を決める打席になると思っていたので、集中して打席に入りました。」と振り返った頼れる監督が、4球目をセンターに打ち返して逆転に成功すると、5番・佐藤塁(桜美林)もセンターオーバーのスリーベースで続いた。
昨季から試合に出場し、結果を残してきたチームの主軸選手達の活躍で1回戦で完敗した明治を相手に2点のリードを奪った。

先制、逆転のタイムリーを放った青木。「これからもチームを引っ張っていけるような活躍をしたい」とコメント。

8回には1年の吉川将生(市立浦和)のダメ押しのタイムリーでさらに1点を加え、工藤が制球に苦しみながらも踏ん張ってリードを守り切り、早稲田が白星の数を伸ばした。


リーグ5勝目を挙げ、負け越しの可能性を消滅させた早稲田。終盤戦も勝ち星を重ねて悲願のリーグ優勝を掴むことはできるのか。選手層の厚さを生かした采配と攻守に期待したい。
明治はいよいよ後半戦に突入。六大学の中でもトップレベルの攻撃力を持つ打線と安定感のある投手陣のかみ合った試合展開が今後も見られるのか、とても楽しみである。

文:浅野希子

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