全員野球で法政がコールド勝ち! | 東京×法政 2回戦
♢東京6-16法政
14日・上柚木公園球場
リーグ戦も終盤を迎え両校共に負けられないと意気込んで臨んだ東京と法政の2回戦は、互いに大量得点が入る激しい打ち合いとなった。
1回裏、2番・土井史鷹(川越東)と3番・森山和紀(工学院)がエラーで出塁し、強打者の4番・近藤幸雄(市立橘)がセンターの頭を越える鋭い打球を放ち、快速を飛ばして一気に本塁まで走り抜けた。このランニングホームランで3点を奪った法政。その勢いのまま打者一巡の猛攻で幸先良く6点を奪った。
2回裏、法政の勢いは収まらず2番・土井がフォアボール、3番・森山がセンターヒットで出塁し、チャンスで4番・近藤がライトへヒットを放ち1点を追加。その後も、7番・徳慶人(日本大学習志野)らの活躍により、更に2点を加えた法政がリードした。
1,2回を無失点で抑えた先発・朴澤一徹(県立大船渡)は、「達也さん(上田達也(聖徳学園))に色々とお世話になっているのでその分も頑張ろうと試合に臨んだのですが、いいピッチングができませんでした。なので、達也さんと一緒に、また一から出直していきたいと思います。」と話した。
なんとしても点差を詰めたい3回表、東京の攻撃。先頭の9番・辻虎伴(ラ・サール)がフォアボールで出塁し、1番・金井瞭真(東海)がレフト前ヒット、2番・楯正光(東海)はフォアボールで続き満塁を作り、3番・杉山紀成(浜松北)のセンター前ヒットで1点を返した。その後も朴澤を攻め2点を取った。代わった2番手・保科裕作(岩村田)からも7番・菊田泰誠(北海道釧路湖陵)のレフト前タイムリー、8番・鍋倉瑞京(浅野)がレフトへのツーベースヒットを放ち、一挙6点を返した。
大量点を返され、追加点をとりたい法政は3,4回裏、3番・森山のタイムリーや相手のエラーですぐさま追加点を奪い、6点差に広げた。
5回裏、2番手・杉山を攻め満塁のチャンスを作り、フォアボール、エラー、内野ゴロで3点を追加し東京6-15法政となった。そして、2アウト2.3塁とし、ヒットが出ればサヨナラコールドとなる場面、途中出場で6番・廣瀬聡(国学院久我山)が意地のレフト前タイムリーを打ち、3塁走者・久保田粋(錦城)が生還。コールドで法政が東京に勝利した。
サヨナラヒットを打った廣瀬は、「前の打席が三振だったのと2アウトだったので初球を思い切り振り切ろうと思いました。また、森山先輩のアドバイスのおかげで良いスイングで打球が飛んでくれました。」と嬉しそうに語った。
上位を死守するためには一戦の負けも許されない法政。夏合宿を経て成長した法政の活躍に今後も目が離せない!
文:岩間茉秀、田崎澪