2桁安打の猛攻で慶應が初戦白星!|慶應×東大 1回戦

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◇慶應11-0東京
29日・立川市営野球場

小雨がそぼ降る中行われた、慶應×東大の1回戦。昨季のZETT杯で王者となり今季は二冠を目指す慶應、一方、今季初勝利をおさめたい東大。注目の初戦は慶應が5回コールドで圧巻の勝利となった。

1回裏、東大は1番・中野智博が2塁まで進み、先制のチャンスとなったが、ダブルプレーで無得点に終わった。慶應は2回表、1アウト満塁の場面で4番・加藤優弥(市立浦和)が走者一掃のツーベースヒットを放つなどし、この回5得点を挙げた。加藤は「初回に満塁のチャンスで点が取れず個人的にもチーム的にもいやな雰囲気で、また、初戦ということでなかなかヒットは出にくいかなと思っていましたが、1発長打で3点をもぎ取って、勢いつけてコールドに繋げられたのはナイスだったかなと思います!」と振り返った。

3回裏、東大は先頭の山口彰文が内野安打で出塁すると、続く打者も四球を選び、1アウト満塁のチャンスを迎えた。しかし、慶應の期待の右腕・近藤多玖朗(湘南)が抑え、惜しくも得点とはならなかった。再びゲームが大きく動いたのは4回表、2アウトランナー無しから5番・増田新(都立両国)がセンター前ヒットで出塁すると、入部したばかりの新入生・鳥居智(関東学院)がセンターへのタイムリースリーベースヒットを放ち、勢いをつけた。続いて、昨季は不調に苦しんだ8番・藤井耀太(横浜翠嵐)がタイムリーツーベースヒットを放ち、その後もランナーを溜めて、1番・関口直弥(芝)は、チームを引っ張るバッティングで2人を返し貴重な10点目をもたらした。

5回裏、1アウトランナー1,3塁のピンチを迎えるも、最後の打者をダブルプレーで打ち取り、近藤が5回完封で東大打線をおさえた。近藤は、「開幕戦でチームに勢いをつけるためにも、先制点は絶対にやらないという気持ちで投げました。チームが勝ててよかったです。」と振り返った。また、今季初戦を終え、主将の関口は「初戦で勝利することができてよかったです。打線がつながり、うまく試合を進められました。初戦の勢いを活かして、次戦に臨みたいと思います。」と語った。


東大は得点こそ奪えなかったが、チャンスを作り何度も得点圏にランナーを進めた。これからさらなる新戦力を加え、次戦初白星なるか。対する慶應は5回10安打と打線が光り、東大を5回コールドで下し、幸先の良い幕開けとなった。

文:齋藤友衣子、炭本藍吏、半田七星

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