早稲田驚異の6連勝！勝ち点獲得で後半戦も上々の滑り出し｜東京×早稲田 2回戦

◇東京1-11早稲田
25日・立川市営野球場

東大-早稲田の2戦目は、両チーム継投リレーで試合を展開した。ここまでリーグ戦全戦全勝の早稲田が東大を圧倒し、破竹の6連勝目をあげた。

1回表、東大打線は若いカウントから積極的にバットを振り、先制点を狙っていった。早稲田の先発・横田栄人(早稲田佐賀)から2番・山口彰文(県立金沢泉丘)と3番・杉山紀成(県立浜松北)が腰付近の高さに甘く入った球を見逃さず、連続ヒットで1アウト1,2塁のチャンスを作る。しかしここは横田が意地を見せ、後続をサードゴロと三振に抑えて0点とした。

ピンチを凌いで流れを大きく引き寄せた早稲田はその裏、打線が爆発する。四球と5本のヒットで5点をもぎ取り、東大の出鼻を挫いた。特に、7番・高地将太郎(灘)は1年生ながら左中間に走者一掃の強烈なツーベースヒットを放ち、大量得点に貢献した。

2回表、反撃に出たい東大は6番・中村春輝(県立高岡)がしぶとく四球でランナーを出すと、9番・小松和希(日本大学第二)がライトの頭上を越えるツーベースヒットで1点を返す。

このまま勢いに乗りたい東大だったが早稲田の猛攻は止められなかった。早稲田は2回3回と複数得点を記録し、東大を突き放す。終わってみれば1-11の5回コールドで早稲田の圧勝であった。脅威の全打席ヒットでコールド勝ちに大きく貢献した3年・山田真透(鎌倉学園)は自分の打撃について「これまでずっと凡打がフライアウトだったのでとにかく転がして塁に出ようと考えていました。」と語った。

早稲田は好球必打を意識した攻撃と無失策の強固な守備が噛み合い、勝ち点を手に入れた。しかし走塁ミスは散見された上、チャンスをつぶしたシーンもあった。改善の余地はまだまだあると思う。一方の東大は結果を見れば大敗だが、チャンスの場面は多くあったと見受けられる。打線がつながっていればどうなるか分からない試合だったのではないだろうか。後半戦は始まったばかり。何が起こるか分からないのが野球の面白い所だ。両チームともこれからの展開に期待したい。

文：北村悠真