明治、立教をヒット5本に抑える完封リレーで7回コールド勝利|立教×明治 2回戦

Pocket

◇立教0-9明治
7日・立川市営野球場

早朝のにわか雨もあがり晴れ間も見えた中で行われた、立教×明治の2回戦。両チームともにエース投手が先発し、激しい投手戦になることが予想された。しかし実際には、13安打9得点の猛攻と投手の完封リレーにより明治が7回コールドで立教を下した。

明治の先発・山下優晴(県立東葛飾)に対し、立教は初回から1番・山口龍之介(順天)がヒットで出塁、その後死球と四球で2アウト満塁と先制のチャンスを演出するも、明治のエース・山下が踏ん張りを見せ、無得点に終わった。ピンチを無失点で切り抜けた山下を援護したい明治は、その裏の攻撃、1番・岡野壮太(明治大学付属中野八王子)がレフトへのツーベースヒットで出塁する。すると3番・三浦竜蔵(駒込)がレフトへのタイムリーヒットを放ち、幸先よく先制点を挙げる。追いつきたい立教は2回表にも再び2アウト満塁のチャンスを作るが、ここもエース・山下に抑え込まれてしまい得点することができなかった。

試合が大きく動いたのは2回裏の明治の攻撃、先頭の5番・高垣豊(都立城東)、6番・松本朋大(都立昭和)の連続ヒットで0アウト1,3塁のチャンスを演出すると、7番・飯村純弥(川越東)のタイムリーツーベースヒットで追加点を挙げる。さらに続く8番・岩田秀貴(明治大学付属中野八王子)が走者一掃となるスリーベースヒットを放つなどして、明治はこの回に一挙5得点を挙げ山下を援護した。自身のタイムリースリーベースヒットについて岩田は、「先発の優晴(山下)が苦しい立ち上がりの中、0点に抑えてくれていたので、頑張って打とうと思いました。しばらくチャンスで打てていなかったので、打てて良かったです。」と語った。

勢いづいた明治打線は、4回にも9番・吉野夢二(鎌倉学園)がセーフティバントで出塁、その後盗塁とパスボールで進塁して1アウト3塁のチャンスを作ると、2番・南風立琉(県立相模原)のタイムリーヒットで1点を追加する。更に6回にも四球とタイムリーツーベースヒットなどで2点を追加し、6回9得点という猛攻を見せた。

味方に大量の援護をもらった山下は、3回表の立教打線を三者凡退におさえると、それ以降立教に1本もヒットを許すことなく6回無失点という好投を見せた。一方で、なんとしても得点したい立教は、7回表に2アウトからヒットでランナーを出すも、この回から登板した投手・丸山蓮人(都立新宿)に抑え込まれ、コールド負けを喫することとなった。今回の試合の6回86球4被安打0失点という自身の投球内容について山下は、「正直、相手に助けられた部分もありましたが、ピンチの場面で三振を取ったり抑えられたのは良かったと思います。自分のピッチング的には、いらない球が多く球数をもう少し減らすことができたと思いますし、ピンチを作らずに済んだかもしれないです。」と反省の残る内容であったと振り返った。

今回の試合を振り返って明治の主将・飯村は「今季は苦しい試合が続いていたので勝ててほっとしました。これからZETT杯で逆襲していきたいと思っているので、この試合をきっかけにいい流れを作っていきたいです。」と語った。


両チーム共にエースが先発した試合であったが、投打の噛み合った明治に軍配が上がることとなった。山下や飯村のコメントにもあった通り、明治からは個人のみならずチーム全体で次の試合、ZETT杯、来季ととにかく先を見据えているという雰囲気が感じ取れた。一方の立教も試合後には、次の試合や来季に向けた改善点などの話が飛び交っており、これからの躍動が期待できると感じた。

文:遠藤蒼依

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です