雅哉さん見てますか!若武者明治が完勝で立教は優勝が絶望的に | 立教×明治 3回戦
◇14日・多摩一本杉球場
明治が立教との3回戦を制し3つ目の勝点を獲得。試合前の時点で優勝の可能性が消滅していた明治だったが、5人の1年生野手をスタメンに並べたフレッシュな布陣で難敵立教に快勝。チームの核だった田中雅哉(日大二)の離脱後初めての試合を勝利で飾り、リーグ戦終了後のZETT杯、そして来季以降の戦いへ向け弾みのつく1勝となった。
一方で痛恨の5敗目を喫した立教は残り試合で7戦無敗の慶應を上回ることが極めて難しい状況となり、悲願の優勝は絶望的となった。
明治は18日からの台湾遠征に臨む”ヤング・リコタイJAPAN”に選出されたメンバーのうち丸山隆馬(明大中野八王子)、滝口大翔(城東)ら5人が先発出場。代表チームでも正捕手として活躍が期待される金山拓矢(獨協埼玉)は絶妙なリードで立教打線を2点に抑え込み、打席でも3安打1打点の大活躍。代表チームの主将を務める丸山は1点ビハインドの6回に貴重な同点打を放つなどこちらもマルチヒットを記録し、国際大会へ向け状態の良さをアピールした。
代表チームで背番号18を背負うルーキー左腕の川上裕陽(甲南)は2番手として4回途中からマウンドに上がり、2回3分の1をシャットアウト。後を受けたエースの上野雄大(千葉東)がしっかりとリードを守り切り、川上は嬉しい初勝利となった。
3日前の試合で3連覇中の王者・早稲田に土をつけ悲願の優勝まであと3勝としていた立教だったが、この日は好調の打線が繋がらず。4回に廣田祐大(市ヶ尾)のタイムリーなどで一時はリードを奪ったが、結局得点はこの回の2点のみに終わった。まだ優勝の可能性はわずかに残っているが、栄冠への道のりが見えていただけに悔やみきれない一敗となった。
文:小池颯