東大、「ホーム」で王者相手に一歩も譲らぬ好ゲーム…早稲田はヒヤリ2勝目 |東大×早稲田 1回戦早版
◇ 11日・東大球場
リコタイ史上初、東大球場での公式戦。「ホーム」で負けられない東大が王者を苦しめた。
早稲田は昨夏の埼玉大会で大活躍した注目のスラッガー・吉藤夢来(川越東)を7番・ライトで先発起用。ベストメンバーで試合に臨んだ。
序盤に2点を先行された東大先発の矢部凌大(立川国際中等)だったが、3回は4番から始まる好打順を三者凡退に打ち取るなど堂々たるピッチングを披露。7回を投げて早稲田打線を6安打に抑え、昨季は2戦共にコールド負けを喫した相手に意地を見せた。
2勝目をかけて好投を続ける先発のエース南智樹(米子東)を援護したい早稲田打線は、6回に先頭の吉藤が初出場初安打となる三塁打で出塁。このあと暴投の間に3点目のホームを踏み、貴重な追加点を奪った。終盤は今季ここまで出場の無かった選手が次々に登場し、最後は多田雄一(柏陽)が9回を3人で終わらせてゲームセット。東大に大きなチャンスを作らせることなく3人の継投で逃げ切った。
リーグ3連覇中の早稲田を相手に互角に渡り合った東大だったが、投手陣の安定感が光っただけに得点力に課題が残った。
次節、東大は5月25日に立教(ダイワハウススタジアム八王子)と、早稲田は6月2日に明治(八王子上柚木公園野球場)と対戦する。
写真:山田美祐 文:小池颯