勝利を重ねる大切さとチームメイトのありがたみを実感。来年も現状に甘んじず高みを目指して。|2021引退特集~東京大学編~
今年、リーグ戦でチーム初勝利を挙げ見事に最下位脱出を果たした東大。どんな手を使っても「勝ち」にこだわってきた。
理事・主将・監督をこなした牧島、3年生から入部したにも関わらず副主将を務めあげた村山、一度はチームを離れたものの3年になり再度チームの一員となった杉崎。
個性豊かで見どころの多い3年生3人の引退に対するそれぞれの思い、ご覧いただきたい。
#3 牧島俊介(浅野) 主将・理事
一番の思い出は、今年、僕が入部してから初めて勝利したことです。部員集めに注力し戦力アップに成功したこと、サインを覚えるなど最低限の野球ができる体制を整えたことが勝因だと思っています。正直、入部した時は、自分が引退するまでに勝てるチームになるとは思っていませんでした。ずっと支えてくれた4年生、新しく集まってくれたみなさん、ありがとうございました。
#0 村山透滉(白陵) 副主将
思い返せば良いことも悪いこともたくさんあった1年間でした。僕は今年から丁友会に加入しました。硬式野球に関しては3年のブランクがあったので、感覚を取り戻せるか不安でした。初めて練習に参加した日のノックで、3回連続トンネルした時はもう辞めようかなと思いました(笑)
加入直後は正直それほど意欲もなく、助っ人のような立ち位置でいいと思っていました。それでも1年間モチベーションを高く維持できたのは、お前がいないと勝てないという熱意をチームメイトから感じたからです。彼らを裏切れないという思いから練習を重ね、辛いトレーニングも乗り越えてきました。これまでの野球人生の中で1番長いスランプも経験し、責任を背負い込みすぎて精神的に苦しい時もありました。しかしそれ以上に勝った時の喜びは大きく、このチームで勝ちたいと心から思えるようになりました。このような貴重な経験ができたのは、運営に携わって下さった方々、結果が出ていない時も信じて使ってくれた監督、切磋琢磨してくれたチームメイト、様々な面で支えてくれたマネージャー、その他たくさんの方々のおかげです。本当に感謝してもしきれません。東大にとって3勝は大きな前進だと思いますが、全く満足はしていません。幸い自分にはあと1年残されています。来年こそは優勝を目指して、チームに少しでも多く貢献できるように頑張ります!
#6 杉崎勇介(横浜サイエンスフロンティア)
私は大学1年の春から東京大学丁友会硬式野球部に籍を置いていたものの、練習や試合にはほとんど行かない、俗にいう幽霊部員でした。しかし大学3年の春に再び硬式で野球がしたくなり、丁友会の練習や試合に顔を出すようになったところ、主将の牧島(牧島俊介)をはじめチームのみんなは私のことを快く受け入れてくれました。まずは、そんな仲間達に感謝をしたいです。
そういうわけで私がここでしっかり野球をしたのはほぼ最後の1年のみですが、自分のプレーはというと、正直納得のいくものではありませんでした。特にバットが全然振れず打てなくなっていたのは結構ショックでした。しかしチームとしては、今季は公式戦で他大学と互角に渡り合い、そして3勝を挙げることができてよかったです(もちろん7敗と負け越しているのは悔しいですが)。監督の采配やチームの雰囲気からも以前より勝ちを目指しているという感覚を肌で感じましたし、他大学のプレイヤーの野球に真剣に向き合う姿勢を見て、丁友会としてやるべきことが明確になった気がします。このような新しい風が吹き込んだチームで、勝ちを目指して野球をできて幸せでした。
最後になりますが、今後の丁友会の発展を祈念して私のメッセージとさせて頂きます。ありがとうございました。
(中段・牧島/上段中央・村山)
編集:青柳里佳