必読、川崎泰雅の軌跡と告白。【後編】 ~リコタイ番記者、最後のインタビュー~

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あとがきにかえて

私、小池颯は当HPの創設以来、リコタイの番記者として六大学の選手にたくさんの話を聞いてきました。書き連ねてきた記事は100近く。誰よりも多くの試合に足を運び、誰よりもリーグの実情に詳しい自信があります。
ここまでは各大学の戦いぶりを公平に伝えるため主観を排した仕事を心がけてきましたが、最後の記事の主人公には私が個人的に一番好きな選手を選ばせていただきました。自然と視線が奪われ、グランドのどこに彼が立っているか瞬時にわかる。野球ファンの方なら理解していただける感覚だと思います。リコタイにおいては、それが川崎泰雅という男なのです。
ただ、この記事は単なるインタビューではありません。現役選手はもちろん、入部を検討している新入生の皆さん、さらには我々を応援していただいている関係者の皆様、私はリコタイにこれから関わる全員にこの記事を読んでもらいたいと思っています。それは、川崎泰雅というリコタイの歴史に残るスピードスターの生き様を通して、このリーグに所属することとはどういうものなのかを理解していただけると思っているからです。

リコタイの存在意義は、大学硬式野球の多様なあり方を世の中に示していくことにあると考えています。硬式野球をプレイできる喜びにとどまらず、高校野球では得ることのできない精神的な成長や充実感を実感できるリーグ、それが私たちの理想形です。体育会でもなくサークルでもなくリコタイという選択をしたこと、それがひとりの野球人の人生にとってどのような影響をもたらすのか。川崎選手はその良いモデルケースになるのではないかと思います。大学を卒業しても人生は長く続きますが、学生野球に打ち込んだ時間は永遠に戻ってきません。仲間とともに白球を終える時間がどれほど尊いものか、この記事を読んで実感することができるのではないでしょうか。

これが私の最後の記事です。ここまでたくさんの拙い文章を読んでいただき、本当にありがとうございました。またいつか、私の文章が皆さんのお目にかかれる日が来ることを願っています。これからもリコタイの応援をよろしくお願いします。