ZETT杯優勝に向けて明治が好調な滑り出し|ZETT杯2023 東京vs明治

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◇東京1-10明治
21日・立川市営野球場

注目のZETT杯初戦。負けたら終わりのトーナメントが始まった。リーグ戦とは異なる緊張感の中、明治が相手の隙を見逃さず、慶應の待つ準決勝へと駒を進めた。

1回表、明治の先発・益山直己(明治大学付属明治)は四球でランナーを1人背負うも無失点に抑え、まずまずの立ち上がり。対する東京も先発・杉山紀成(県立浜松北)が1回裏を三者凡退で抑え、好スタートを切る。

投手戦になるかと思われた試合が動いたのは早くも2回裏だった。1死から5番・三浦竜蔵(駒込)がエラーで出塁すると、6番・服部碧人(都立国分寺)の四球、7番・飯村純弥(川越東)のセンター前ヒットでチャンスを拡大し1死満塁とする。続く8番・高垣豊(都立城東)の打席では東京痛恨のパスボールでランナー進塁。明治が1点を先制する。さらに高垣が振り逃げで出塁し、1死満塁のチャンスを継続した明治は9番・吉野夢二(鎌倉学園)の押し出し四球、1番・岡野壮太(明治大学付属中野八王子)のレフトへの2点タイムリーヒットでこの回一挙に4点を先制した。

これで勢いに乗ったか。続く3回裏には四球やパスボールなど、東京のミスを逃さずノーヒットで3点を追加した。4回裏にも三浦のサードゴロの間に1点を追加し、攻撃の手を緩めない明治。

なんとか反撃したい東京は、6回表からマウンドにあがった明治・山下優晴(県立東葛飾)の立ち上がりを冷静に見極め、4四球で1点を返す。しかし、反撃もここまで。6回裏にもミスが絡んで2点を失い、コールド必至の展開に。7回表はランナーを1人出すも、最後は代打・楯正光(東海)が空振り三振に終わりゲームセット。明治がZETT杯初戦を制した。


この試合によって、明治は28日に行われる慶應戦へと駒を進めた。対する東京は、ZETT杯には敗れたものの、明治とのリーグ2戦目を控えている。
明治は悲願のZETT杯優勝を手にすることができるのか。東京は、リーグ戦でリベンジなるか。両者共に注目したい。

文:岸谷茜、楯正光

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