堅守の早稲田、2試合連続完封勝利|ZETT杯2023 法政vs早稲田

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◇法政0-7早稲田
28日・いせはらサンシャイン・スタジアム

今年度無類の強さを誇る早稲田。ZETT杯の決勝に駒を進める。

早稲田の先発、宮崎和輝(県立湘南)は野中大聖(西南学院)、山田真透(鎌倉学園)の好守にも助けられながらテンポよく法政打線を封じ込めていく。対する法政は星勇登(森村学園)が好投し、お互い2回まで得点を譲らない。

先制点を取り試合の主導権を奪いたい早稲田は3回、2アウト3塁から3番・横田栄人(早稲田佐賀)が粘り四球を選ぶと、4番・新井大悟(川越東)のライトへ高々と上がった打球を相手が捕球できず2点を先制。その後も2点を追加しこの回一挙4点を奪う。

反撃したい法政は3回から5回まで毎回ランナーが出塁するものの、早稲田の堅い守備に阻まれ無得点のまま試合が進む。

4回、5回と点を取れずそろそろ追加点が欲しい早稲田は6回、相手のエラーと四球で1アウト1,2塁とチャンスを作ると9番・山田がセンターにヒットを放ち1点を追加、その後も1点をもぎ取り点差を更に広げる。

序盤、中盤とテンポよく法政打線を抑えた宮崎は、その後も自身の投球リズムを崩さずに試合を作り、法政に得点を与えないまま7回を投げ切る。コールド勝ちを狙う早稲田は7回、1アウトランナーなしから3番・横田がライトへのヒットで出塁、4番・新井が四球で繋ぐと5番・渡邉一登(早稲田佐賀)のサヨナラタイムリーヒットにて1点を追加し、0-7で早稲田が7回コールド勝ちを収めた。完封勝利を収めた宮崎は「チームの勢いがつくような投球ができればとマウンドに上がりました。守備の一体感があり、特に外野手にはたくさん助けて頂きました。頼もしいバックがいるからこそ自信をもって投げられたかなと思います。最高に楽しかったです。」と語った。


今回の試合はエラーが得点に絡む事が多く、両チームの守備力が勝敗に大きく影響を与えていた。守備からリズムを作ることに拘った今年度の早稲田の強みが生かされた試合であったと感じる。早稲田は悲願のリーグ戦、ZETT杯の二冠に王手をかけた。

文:森川岬楠

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