早稲田ZETT杯優勝!悲願の二冠2連覇達成!|ZETT杯2024 明治VS早稲田

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◇明治0-2早稲田
15日・小野路球場

今季最終戦となるこの一戦。リーグ戦優勝を果たし2年連続の二冠を目指す早稲田と、リーグ戦で負け越した法政を破り決勝へ駒を進めた明治がぶつかり合う。

昨年と同じ対戦カードとなった決勝戦。両校の先発も昨年と同様に明治は益山直己(明治大学付属明治)、早稲田は飯島健心(本郷)がマウンドに上がった。
初回、先攻の明治は2死から安打が出る。しかし果敢に盗塁を狙った走者が早稲田・高地将太郎(灘)の強肩に阻まれ、得点には結びつかなかった。

その裏、早稲田のリードオフマン宮崎和輝(県立湘南)が右安打で出塁。牽制を受け警戒される中で鮮やかに盗塁を決め無死2塁のチャンスを作る。2番・新井大悟(川越東)が持ち前のバットコントロールを活かして左前に運ぶと、明治の左翼手が打球処理に手間取る間に、宮崎が一気に生還し先制点を挙げる。続く3番・大野弘高(川越東)の進塁打で1死3塁と好機を広げると、4番・高地の打席での4球目が捕逸となりその間に新井がホームを踏み、点差を2点に広げた。

初回に先制を許し、巻き返しを図りたい明治は四球や単打でランナーを出すも、飯島の力投と4回からリリーフに立った新井を前に打線が繋がらない。対する早稲田も吉井千央(鎌倉学園)や高地に2塁打が出るも、益山の緩急を巧みに使ったテンポの良い投球を前に追加点を奪えず、0-2のまま試合は8回を迎えた。

8回裏、1番・宮崎が内野安打で出塁し、すぐに盗塁を決め得点圏に進む。強打が魅力の3番・大野はその期待に応え右中間へ鋭い2塁打を放つ。2塁走者の宮崎は果敢にホームを狙うも明治の堅守に阻まれ本塁でタッチアウト。明治が土壇場で追加点を防ぎ、反撃の望みをつないだ。明治の先発・益山は「2回以降のピッチングが良かっただけに初回の2点がもったいなかったと思います。緩急、高低を使い分けた最後に相応しい全てを出し切った内容だと思います。」と試合を振り返った。

迎えた9回表、明治は早稲田に一矢報いるべく、5番・滝本陽大(川越東)と6番・南風立琉(県立相模原)で計21球を投げさせる粘りを見せるがアウトになってしまう。7番・吉野の打球はセカンドへ。早稲田の主将・栗本幹大(早稲田渋谷シンガポール)が落ち着いて捌き3アウト。早稲田の優勝が決定した。

栗本は試合後「最後のボール来いって思ってたらちゃんときました(笑) 大晟(猪木大晟)にほぼ毎練習の特守で打ってもらった左打者のセカンドゴロだったので、打球がスローに見えてちょっと感動しました。」と話す。優勝については「なんだかんだここまで長かったなと思います。1年前は新チームについて色々と悩んでいたのが懐かしいです。バカみたいに盛り上げてくれた最高の同期と、懐っこくて可愛い後輩たちに支えられての二冠だったと心の底から思います!!このチームでキャプテンをできて幸せでした!」と語った。


早稲田は2-0の完封勝利で連覇を達成。明治・益山の好投や打線の粘りも光った試合だったが、堅守と継投で勝利を掴んだ早稲田が王者の強さを見せた。
この試合に勝利して早稲田は今季のリーグ戦、ZETT杯、ルーキーリーグの三冠を達成。リーグ戦とZETT杯は連覇となり、昨季の初戦から続く公式戦連勝記録を「26」に伸ばした。3年生にとっては学生野球の集大成ともいえるシーズン。最高の結果をもって、有終の美を飾ることができたのではないだろうか。

文:関日菜子

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