明治が投手戦を制し3連勝!|明治×立教 2回戦

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◇明治3-2立教 
27日・立川公園野球場

雨による試合開催が心配されたが、晴れ間が差し込む中プレイボールを迎えた明治×立教の2回戦。両チームのエースが粘り強いピッチングを見せ、投手戦にもつれ込んだ試合は明治が1点差で勝利を収めた。

明治の初回の攻撃。立教の先発・田中歩武(県立厚木)の投球が安定せず、三者連続の四球で満塁のチャンスを作る。ここで4番・築地星流(明治大学付属中野八王子)を迎えるが、ショートへのゴロはホームに投じられ惜しくも1アウトになる。尚も満塁のチャンスで5番・滝本陽大(川越東)に打席が回るがダブルプレーで抑えられ先制点を奪うことはできなかった。 


その後両投手の好投により3回表まで両者無失点の試合展開が続いた。ゲームが動いたのは4回の裏立教の攻撃。先頭打者の1番・齊藤仁生(県立海老名)がレスト前ヒットで出塁すると、2番・綿貫心大(県立沼田)が犠打を決め0アウト2塁のチャンスを作る。3番打者を三振に抑え、ピンチを凌ぎたい明治の先発・益山直己(明治大学付属明治)であったが、4番・廣田悠斗(日本大学習志野)のショートへの打球がエラーを誘発し2塁ランナーが帰還し立教が1点を先制する。続く5番打者が四球で出塁し、尚も1,2塁のチャンスで迎えた6番・相田絃志(東亜学園)がライト前ヒットを放ち、立教はこの回2点を奪った。


反撃をしたい明治は6回の表、4番・築地がセンター前ヒットで出塁すると、四球、ヒットで満塁のチャンスを作る。すると9番・篠田航輝(県立横浜緑ヶ丘)がフルカウントの末、四球を選び、押し出しで1点を奪い返す。
流れを味方につけ追いつきたい明治は7回の表、3番・三浦竜蔵(駒込)が四球で出塁すると、続く4番・築地が内野安打でさらにチャンスを広げる。ここで立教はピッチャーを1番・齊藤に交代。そして明治は5番・滝本を迎える。その2球目、緩く上がったボールはライト前へのポテンヒットとなり、加えてライトの送球が外れ、明治は1点を追加し同点とする。


流れを断ち切りたい立教はその裏、8番・坂元開哉(佼成学園)がレフト前ヒットで出塁すると、9番・川田崇弘(土佐塾)が犠打で1アウト2塁のチャンスを作る。すると益山に対して当たっていた1番・齊藤は明治バッテリーから申告敬遠され、1,2塁。さらに続く2番・綿貫は死球となり、満塁のチャンスを作る。ここで立教は3番・杠拓登(市川)に打席が回るが、空振り三振を喫し、再びリードを奪うことはできなかった。


そして最終回、9回の表明治の攻撃。4番・築地、5番・滝本を3球で打ち取られてしまうが、6番・高柳青生(県立市ヶ尾)が9球粘った末、四球で出塁をする。2アウトの追い込まれた場面で、7番・南風立琉(県立相模原)がレフト前ヒットで1,2塁にチャンスを広げると、ここで代打・小松大晟(県立春日部)に代わる。その2球目、ピッチャー齊藤の暴投によりランナーがそれぞれ進塁し、2,3塁と再びチャンスが広がる。一打逆転の場面で5球目、レフト前ヒットを放ち明治が1点を追加し逆転をする。この打席を小松は振り返り「緊張する場面での出番でしたが、初級からスイングできたことで良い結果に繋がったと思います。2球でツーストライクと追い込まれてしまいましたが、自分のスイングで打てたので続けられるようにしていきたいです」とコメントした。

何とか逃げ切りたい明治は9回の裏、四球で出塁を許したものの立教打線を打ち取り、見事逆転勝利を収めた。この試合、益山は1人で137球を投じ完投勝利を掴んだ。益山は試合を振り返り、「うまく制球をコントロールすることができ、仲間の援護に励まされながら粘り強いピッチングができてよかったです」とコメントした。


前回の試合では打撃戦の末、1点差で惜しくも負けを喫した明治が、今回の試合では投手戦を制し1点差で勝利を収めた。雨で試合中断をした場面もあったが、最終局面で流れを引き寄せた明治は見事3連勝。後半戦に突入し、さらに連勝を伸ばすことができるのか注目したい。また、第1,2戦と最終回まで両者譲らない戦いを見せていた明治と立教のどちらが勝ち越すことになるのか、第3戦の勝敗から目が離せない。

文:稲村英里奈

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