長橋のサヨナラ打で慶應が早慶戦を制す!| リーグ開幕戦詳報
主将の一振りで均衡を破る
まだ明るさの残る春分の日の夕方5時、リコタイ六大学野球が朝霞の地で始まりのゴングを鳴らした。リーグ初登板初先発となった慶應の宮田駿二は、初回に3番山下雄大に四球を出すも続く4番下田武史を遊ゴロに打ち取る上々の立ち上がり。一方の早稲田・南も3回までに7個の三振を奪うなど、試合は一点を争う投手戦に。
均衡が破れたのは6回裏。早稲田打線を6回までわずか2安打に抑えている宮田の奮闘に応えたい慶應は、四球の走者を一塁に置いて打席にはキャプテン飯塚大生。3-2から変化球に反応した打球はレフトの頭上を越え、松下周平 が一塁から一気に先制のホームイン。先制を許した南はこの回でマウンドを降りた。球数は112球、奪った三振は10個だった。
相原の適時打で試合は再び同点に
早稲田は8回表無死二塁のチャンスを作り、相原豪の値千金の右前適時打で同点。昨シーズン最多安打のタイトルを獲得した頼れるバットマンが勝負どころで結果を出し、試合を振り出しに戻した。このあと3塁に進んだ相原が暴投で逆転のホームを踏み、慶應先発の宮田は1死一、三塁のピンチを招いたところで上田裕介にマウンドを譲った。上田は先頭打者にこそ四球を出したものの続くピンチを抑え、試合は最小得点差で9回の攻防に入った。