リーグ戦再開、立教「全員野球」で念願の白星を挙げる|東京×立教 1回戦
◇東京0-16立教
10日・上柚木公園野球場
リーグ戦再開は未だ勝利のない両者の対戦。
昨シーズンAクラスの意地を見せたい立教は投手陣の見事な完封リレーで初勝利を飾った。
初回表、東大の攻撃は失策、四死球でノーアウト満塁とチャンスを作る。しかし、立教初登板のルーキー齊藤仁生(県立海老名)を前に2者連続三振に倒れ、先制点を奪えなかった。
一方、立教は2回裏、理事・岸本大輝(新潟明訓)の今シーズン初安打、1イニング2本目の安打となるタイムリースリーベースなど打者一巡の猛攻で一挙10得点を挙げた。
3回から立教はフレッシュなメンバーが名を連ね、今シーズン初出場の米山竜渡(県立鶴丸)が2安打4打点の活躍などで0-16と大きく東大を突き放した。米山は「出場する機会が少ないので、出たときにしっかり結果を残すことを意識している。相手投手のストライクとボールがはっきりしていたが、ストライクを見逃さずに打てた。打った2本ともつまり気味だったが良いコースに打球が飛んでくれた。」と今回の活躍を振り返り、「今回は結果を残せたので次回以降も継続できるようにしたい。」と語った。
何としてもコールド負けを阻みたい東大は4回、2番手で昨シーズンベストナインの小林陽人(桜美林)から2アウト3塁のチャンスを作るも無得点。5回、3番手の市川隼渡(都立武蔵)を前に三者凡退に倒れ、反撃できず、5回コールドとなった。
立教期待の1年生齊藤は「まだ勝ちがなかったので勝ちに繋がるピッチングを出来るようにと臨んだ。久しぶりのピッチングだったのであまり良くなかったが頼れる守備の方々に助けられて0で抑えることが出来たので良かった。」と試合を振り返った。
両大学ともに失策が多い試合であったが、今シーズン本塁打を打っている主将石井滉太郎(世田谷学園)を中心とした打線で立教がようやく初勝利を挙げた。この勢いそのままに全大学から勝ち点を手にすることに期待がかかる。
東大は、昨シーズンベストナインの小林からスリーベースヒットを打った田近翼(筑波大学付属駒場)を筆頭にあと一歩のチャンスをものにする試合展開に注目したい。
文:鈴木瞳子