東大・小川気合の115球無失点も明治一気に巻き返し勝利|明治×東大 1回戦

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◇東大2-5明治
30日・上柚木公園野球場

この季節には珍しい雨が降り、幸先の悪いスタートを切った東大対明治。2点先取の東大を追う明治が8回に一気に5点を勝ち取り逆転で勝利を飾った。

両者三者凡退が続き膠着状態となる中、東大は5回先頭打者の日根弘介(都立大泉)が四球で出塁。その回2番打者の山根健太郎(県立山口)が左中間に打球を放ち、スリーベースヒットで見事1点を先制し、続く梶原琉聖(県立吉田)のセンターへの犠牲フライでさらに追加点を獲得した。

スリーベースを放ち、ホームに帰ってきた山根

明治は勢いに乗り切れず7回まで無得点。115球の好投を見せた小川幹太(県立相模原)は、「今回の試合で私が7回無得点で抑えることが出来たのは、ピンチの場面でのファインプレーや仲間からの声援のお陰でした。特にショートの日根弘介から声をかけてくれる場面が多く、ピンチの場面で何度も救われ、冷静になることが出来ました。また、今日のピッチングではキャッチャーの片岡選手(片岡勇貴《明法》)の影響も大きく、変化球でワンバンを投げた際も必ずストップしてもらえるという安心感のお陰で腕を振って投げ切ることが出来ました。東大としては久しぶりの投打が嚙み合った試合を行うことができ、試合勘を取り戻せたということが大きな収穫だったと思います。」と振り返った。また、今後の試合の意気込みについては「守備面に関しては、ピッチャーは四死球を抑え、野手が集中出来るような環境作りを心がけたり、野手の人達は飛んできた一球に対応出来るように一歩目を心がけるようにしたいです。打撃面に関しては先頭打者の出塁率を上げ、チャンスの場面でしっかり打てるように練習を行っていきたいと思います。次回こそ今シーズン1勝目を挙げられるようにチーム一丸となって頑張っていきたいです。」と語った。

この試合で好投を見せたピッチャー小川

7回までは振るわなかった明治も8回にバッテリーエラーの隙に同点に追いつき、その後8番・服部碧人(都立国分寺)のセンター前へタイムリーヒットを放ち、その回一挙5盗塁を見せ、見事5点を勝ち取った。初登板の1年生、太田壮一郎(川越東)、益山直己(明治大学付属明治)も打線に負けじと奮起し、その後を無失点で継投して東大打線を抑えた。

初登板で大活躍した勝利投手益山


連勝中で勢いに乗る明治と流石の投球を見せた東大。両チームから更に目が離せない。

文:長谷川里奈

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