ルーキーたちが大暴れ!早稲田打線爆発でリーグ首位奪取 | 早稲田×東大 2回戦
◇9日・早稲田12-5東京
打撃低迷かと思われたリーグ戦序盤から徐々に調子が上がってきた早稲田打線が火を噴いた。東大の追随を許さず12-5で快勝し、早稲田は今季2つ目の勝点獲得となった。
後攻の早稲田は、野宮健太(桐朋)、吉藤夢来(川越東)、清瀨智大(新潟南)のルーキートリオにヒットが飛び出し初回から6者連続出塁。試合開始早々に5点を奪った。2回も再び野宮健太(桐朋)から5者連続出塁の猛撃。相原豪(盛岡第一)の2塁打などでさらに3点を追加し、東大を突き放す。3回にも順調に1点を追加し東大先発・重松航(都立武蔵)をノックアウトした。
このまま早稲田ペースで終わるかと思われた5回表、東大の攻撃。4回までは白石航暉(渋谷幕張)らに安打が飛び出すも後続を封じられ無得点に終わっていたが、この回は打線が繋がった。先頭の柏村周平(青森)のライト前に吉川直樹らが続き2得点。さらに6回には9番石井裕人(広島大附属福山)のセンター前ヒットから5者連続出塁で3得点、5-9と早稲田に迫ったが、反撃もそこまで。
早稲田先発・今季初登板の稗田拓也(修道)が7回表を安定したピッチングで三者凡退に抑えると、その裏、早稲田の切り込み隊長・山下雄大(成城)がこの日2本目の2塁打を放つ。相原豪(盛岡第一)もライト前へ続き、迎えたチャンスで4番・吉藤夢来(川越東)。神奈川が生んだ希代のスラッガーがセンター前へ2点タイムリーツーベース。その後も四球に乗じてさらに1点を追加し12-5。追い縋る東大を再び突き放し7回サヨナラコールドで試合終了。稗田拓也(修道)は本職でない投手としての起用となったが、7回までを1人で投げ切り完投勝利を収めた。
早稲田は公式戦初出場となった工藤智裕(成蹊)、新田和紀(新宿)、松成駿輔(岡山朝日)らも起用に応えそれぞれ安打、四球などでチームの勝利に貢献。1年生の活躍が目立った一戦となった。
早稲田の次戦は11日の対法政第2戦。強力法政打線を封じ、層の厚い法政の投手陣を打ち崩せるか。上級生だけでなく、徐々に頭角を現してきたルーキー達の活躍にも注目である。
文:山田美祐 写真:兼間貴子/荒木なつめ