無敗優勝に待った!慶應に快勝で立教は優勝の可能性を残す|慶應×立教 2回戦
◇立教8-6慶應
21日・ 多摩一本杉球場
9、10月で6試合というハードスケジュールをこなし、実戦を重ねることでチーム力を上げてきた立教がついに慶應の連勝を7で止めた。この勝利により立教は、慶應3回戦に勝利した上で明治が慶應から勝点、慶應が早稲田から勝点を取った場合に優勝となる。
●慶應、終盤の反撃むなしく…今季リーグ戦初黒星。|慶應×立教 2回戦
ひと月前に行われた慶應1回戦では1-8のコールド負けを喫したものの、「勝てない相手ではない!最初に慶應に黒星をつけるのは立教だ!」という強い気持ちで今試合に臨んだ。
そんな立教の勝因はチーム防御率2.09を誇る慶應投手陣を打ち崩したことだろう。慶應1回戦で攻略できなかった不動の先発・宮田駿二(都立青山)から4回までに3得点を挙げ、まずは宮田をマウンドから引きずり下ろした。ここで勢いに乗った立教はさらに5回、初対戦投手・河本龍斗(慶應義塾)、上田裕介(都立三田)からミスに付け込み容赦なく5点を奪取し、5回終わって8-1と慶應を大きく引き離した。
投げては先発の南泰至(成蹊)がリードを守りながらゲームを作ると、4回から早稲田2戦を完投した野口優希(川越東)がリリーフで登板。慶應打線と初対面ながらも変化の大きなスライダーとキレのあるストレートで打者を翻弄し、8回の慶應の猛追を振り切って勝ち星をあげた。
試合前に“ハカ”を披露しチームを鼓舞した立教のムードメーカー負田圭亮(湘南学園)は、試合を振り返り「まだ無敗の慶應から勝てたのは嬉しかった。そして、なにより負けたらリーグ戦終わりという緊張感の中いつもの立教らしく野球できて楽しかったなぁ」と素直に野球をする楽しさと勝利の喜びを表現した。
さらにここまでチーム率いてきた主将・赤崎南斗(桐光学園)は、「次戦がリーグ最終戦となるので、慶應から勝点をもぎ取り気持ちよくZETT杯に臨みたい。立教の強みであるチーム力を武器に頑張ります!」と力強く語った。
また、今回の慶應の敗戦により早稲田の自力優勝の可能性が復活。慶應が残りの明治2回戦、立教3回戦に勝利したとしても早稲田は慶應から勝点を取れば早慶が9勝3敗で並び優勝決定戦となる。次戦は10月26日(土)に慶應ー明治2回戦(多摩一本杉球場12:45開始)が予定されている。三つ巴の最終盤から目が離せない。
文:鶴井彩央