豪華10人の投手リレーに、バースデーボーイのタイムリー!相手チームから見て印象に残った選手とは…|エキシビジョンマッチ
◇30日・たつのこスタジアム
30日、当連盟オールスターチームとクラブ連合チームU-25とのエキシビジョンマッチがたつのこスタジアムで行われた。
試合は1-6と敗れはしたが、この日しか見られないリーグを代表する10人の投手リレーや9回には早稲田・上原一将(松本深志)のバースデータイムリーも飛び出し、リコタイファンにとっては見応えのある試合となったのではないだろうか。
ご覧の連盟を代表する10人の投手リレーで挑んだ今試合。先発を託された明治期待の右腕・齋藤聖夢(熊毛南)は「チームが良いスタートを切れるようしっかり腕を振り必ず無失点に抑える」という強い気持ちでマウンドに上がり有言実行の無失点で、その後の明治三投手・川上裕陽(甲南)、中村貫太(明大中野)、田中大亮(狭山ヶ丘)に繋げた。
3回には四死球やエラーなどで一挙三点を失うも、4回に立教のエース南泰至(成蹊)が三人でぴしゃりと抑え仕切り直した。さらに5回は平山皓太郎(鶴嶺)、6回には上田裕介(都立三田)とタイプの異なる投手が登板。試合終盤の7、8,9回には上野雄大(千葉東)、林克樹(桐光学園)、南智樹(米子東)の3年豪華左腕リレーで無失点に抑えた。
8回までオールスターチームのヒットは、3回の9番・金山拓矢(獨協埼玉)の右前打、5回の7番・丸山隆馬(明大中野八王子)の中前打、1番・川崎泰雅(松山)の内野安打の3本のみ。完封負けは避けたいオールスターチームが0-6で迎えた9回に土壇場で意地を見せる。
四球を選んで塁に出た先頭・赤崎南斗(桐光学園)を三塁において二死、打順が回ったのはこの日が21歳の誕生日である9番・上原。今季の打席成績が低かったのでなんとかみんなの前で一本出してやろうという想いで打席に立ったという上原は、粘りに粘った12球目を鮮やかに引っ張りレフト線へのタイムリーツーベース。バースデーボーイの活躍で赤崎が還り完封負けは避けられた。試合後、上原に話を聞くと「最終回の攻撃は、完封では負けられないという雰囲気を全員で作れていました。僕が打ったというよりは、ベンチからの皆のチカラで打たせてもらったヒットだと思っています!」と謙虚に語った。
各大学の主軸選手が集まったオールスターチームは、1日限りで解散。12月1日より開始したZETT杯では、お互いが手強いライバルとなる。どんな熱戦が繰り広げられ、最後に笑うチームはどこなのか、楽しみである。