法政ルーキー・奥西賢太郎(高輪) チームを救う大ピンチ斬りも「まったく緊張しなかった」| 法政×立教 1回戦

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◇法政7-1立教

12日・東大球場

 

直球とスライダーを織り交ぜ小気味良くアウトを積み重ねた

 

この時期、一年生選手はまだユニフォームが届いていないために一目で見分けがつく。12日の立教戦、奥西賢太郎も例に漏れず「高輪」と漢字で大きく書かれたシャツを着てマウンドに上がった。だが、嬉しいはずの入部初勝利の感想を聞くと「嬉しいというか…特に実感はないです」。 ほとんど表情を変えずにインタビューに答えるふてぶてしさは既に貫録すら感じさせた。

 

この日の法政は序盤からリードを許す苦しい展開。ターニングポイントは1点のビハインドで迎えた6回だった。先攻の法政は1死一、二塁から7番・須合俊太朗(熊谷)が左前安打を放ち満塁のチャンスを作るも、後続が倒れ無得点。すると今度はその裏に立教が2アウトながら一、三塁のチャンスを作ったところで法政は先発の平山皓太朗(鶴嶺)に代えて奥西をマウンドへ。先輩から任されたプレッシャーのかかるマウンドだったが、勢いづく立教打線をものともせずあっさりと三振を奪いピンチを脱出。次の攻撃で味方がすぐさま逆転し、そのまま7回も無安打に抑えて勝利投手の権利を手にした。

6回裏 2学年上の平山からマウンドを任される奥西

 

チームの勝敗を左右する大事な場面での登板についても「まったく緊張はしなかったです。抑えられるだろと思ってマウンドに向かいました」と答える大物ぶり。「今後は打者としてもチームに貢献していきたいです」と二刀流への貪欲さも見せた。今季の法政には頼もしすぎるルーキーがいる。

 

インタビュー後、カメラを向けると初めて笑顔を見せた

 

写真・文:小池颯

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