主力からどん底へ…チームメイトが繋いでくれた最終登板 法政・崎村旭(長崎南山)|2021引退特集

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「チームのみんなが繋げてくれたので精一杯投げよう」2021シーズンZETT杯決勝戦、最後に胴上げ投手となった崎村旭(長崎南山)はそんな思いでマウンドに立った。

テンポの良いピッチングと対戦相手を煽るパフォーマンスに強気な投手向きの性格。1年生の時から法政の主力投手として活躍し、ルーキーながらヤング・リコタイJAPANとして選抜メンバーに選ばれ、台湾遠征にも臨んだ。そして2年生時には暫定成績ながら0.69というリーグトップの防御率を残し、敢闘賞の投手部門を受賞。他大学の学生とも積極的に交流し、リコタイで知らない人物はいないのではないか、と思われる有名人。リコタイにとって崎村旭はそんな人物だった。

リコタイJAPANとして活躍した崎村

彼のラストシーズンとなった今季、リーグ同率2位となる4勝を挙げるも全22投球回のなかで24四死球、14失点と制球に苦しんだ。
勢いのあった一昨年、昨年の時のようなピッチングができなかった。

しかし崎村は自身が登板できるコンディションではなくても、後半戦からは学科の訓練により寮生活となるも、土日の試合には毎試合参戦し、チームメイトを鼓舞し続けた。

そんな崎村の姿を近くで見ていた法政の投手陣の後輩である保科裕作(岩村田)は「あさひさんへ、自分のバイトを勝手に応募したりバイト終わりに東小金井駅でラーメンを奢らされたりなど、この先輩について行ったら危険だと思っていましたが、気づいたらなぜかほぼ毎日会ったり引越しを手伝うくらいまで仲良くさせていただいてました。野球の練習や試合に行ってもあさひさんがいないのは少し寂しくなりますがリコタイファミリー、ひがこファミリーとしてこれからも仲良くしてください!あ、そういえばラスト登板めちゃくちゃかっこよかったです!お疲れ様でした!」と一緒に過ごした思い出を振り返りつつメッセージを寄せた。

左から保科、崎村、川島、五十嵐

12月5日に行われたZETT杯決勝戦。崎村の最後の登板は打者1人に対してのみ。チームメイトが繋いでくれた、マウンドに上がる最後の機会。以前のようなテンポの良い強気なピッチングではなかった。しかし一球一球を丁寧に投げ込んだ。バッターを三振に打ち取ると、女房役である川島優太(柏南)と抱き合って喜びを噛み締めた。

次ページ:崎村へのインタビュー

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