華の早慶戦！直前対談企画第三弾 ～サウスポーたちの重責～｜南智樹(早稲田)×林克樹(慶應)
ーー共に３年生としてチームの投手陣を率いていますが、後輩投手に関してはどう思っていますか？
南: まず、今年は多田(早稲田2年・多田雄一)にチームとしても個人としても本当に助けてもらいました。来年はより背負うものも大きくなると思うけどあんまり心配はしてないです。後輩ですがいち投手として尊敬してるし、引退まで2人で切磋琢磨していけたらと思っています。あとは、4人の1年生ピッチャー（工藤・石井・山本・山田）も今年こそ出番は少なかったけど、お世辞なしでみんなホントにいいボール投げるので来年は多田が苦しい時にみんなで助けてあげてほしいですね。
林: 来年も投手陣豊富なんだね。慶應も先発の宮田(慶應2年・宮田駿二)に助けられた。あれだけ淡々と投げて気づいたらクオリティスタートだからびっくりするよ毎試合。2年(宮田、上田)中心に1年(河本、小峯、山本、永樂)には点の取られない最強投手王国を築いてほしいな。みんなそれぞれ違った良さを持ってるから。
南: 慶應来年も磐石の投手陣だね。宮田とは最多勝争いをしてるから絶対負けられん。
林: そうだよね。リードしてる状況でのリリーフ陣のプレッシャーは半端ないよ(笑)
南: 林プレッシャーに弱いもんね(笑)
ーー試合前のルーティンとかありますか？
林: 1.2年生でナイターの先発のときは、昼飯に絶対うどんを食べるようにしてました。今は試合前は運営のことで忙しいからあんまりルーティンはしてないですね。ただマウンド上がるときには帽子のつばの裏に書いてある言葉を見て気持ちを入れるようにはしてますね。
南: 試合に限ったことではないけど、投げるまでのアップ？はルーティン化してます。（ただ、やってることが多すぎてここでは言い切れない…うちのチームメイトならわかると思いますが）あとは、音楽聴いてテンション上げるとかかなー？
林: 音楽ね！何聴いてる？
南: 結構幅広く聴くけど最近はOfficial髭男dism！ボーカルの藤原さんは高校の先輩だし。
林: いいよね。夏合宿の時、「宿命」を大音量で流しながら後輩を起こしに行ってたわ(笑)くそだるい先輩だよね(笑)
南: 逆に帽子の裏なんて書いてんの？
林: 「逆境こそ覚醒のとき」って書いてある(笑)なんか恥ずかしいわ。これ今永選手(横浜DeNA)のグラブに刺繍されてある言葉なんだけど、先発で苦しんだときにすごく響いて自分でも意識するようにしてる。
南: これまでのリーグ戦でいろんな逆境を経験してきただろうから、覚醒した林克樹との投げ合い楽しみにしてるね。
林: 早稲田のみんなは俺が活躍してる姿を見たことないだろうから、もし投げることがあればちゃんと結果出せるように準備します！
ーー自分のピッチングの持ち味は？ここを見てほしいというアピールポイントを教えてください！
南: ギアを上げたときのボールです！打者のレベルとか場面に応じて3段階くらいで投げ分けるようにしています。林ほど牽制、フィールディングは上手くないのでせめてボールだけでは負けないようにしたいです！
林: 3段階も使い分けれるの器用だなぁ(笑)自分は、真っ直ぐと4種類の変化球のコンビネーションです。あとは、投げる以外の牽制、フィールディングですね(笑)投手としての総合力で、チームを勝たせられる活躍ができたらいいなと思います。
南: 変化４つもあるっけ…？(笑)
林: 4つあるよ笑正確に言えばもう少しある(笑)
南: 教えて(笑)(笑)
林: 30日ね(笑)
[※11月30日は、たつのこスタジアムにてクラブチーム連合U-25との親善試合が予定されています]
ーー最後に早慶戦への意気込みをどうぞ！
林: 早稲田の目の前で優勝を決めることが、この悔しい2年間の最高の仕返しだと思っています！最近の試合は、野手のみんなのおかげで勝てていたから、最後は投手陣の力で勝てるように頑張ります！
南: まずは、相手どうこうではなく自分（たち）がやるべきこと・やってきたことはやれるようにしたいです。語弊がうまれるかもしれないけど、その結果負けたら仕方ないと思っています。とは言ってもやっぱり負けるのは嫌なので（笑）、まずは１つ勝ってみんなと喜びを分かち合いたいですね。
明日の早慶戦でリーグを代表するこの２人のサウスポー対決は実現するのだろうか。いよいよ明日に迫る早慶戦、どんな熱戦が繰り広げられるのか楽しみである。
文、取材：鶴井彩央
