「失敗を恐れずプレーができた」立教-東大戦MVP!水町和葵(福井商業)試合後インタビュー
例年とは異なる形での開幕を余儀なくされたリーグ戦。今季は特別ルールにより主審、両大学の理事、主将の計5名の投票により各試合MVPが選出される。リーグ開幕戦である立教vs東大の一戦で3打数2安打5打点という成績を残し、記念すべき初めてのMVPに選ばれた水町和葵(福井商業)に話を聞いた。
5歳から硬式野球を始め、福井県最多の甲子園出場数を誇る名門・福井商業高校に野球推薦で入学。1年の夏からベンチ入りし、3年次にはキャプテンを務めチームを春の県大会では準優勝、夏はベスト8まで導いた。リコタイに入ってからも1年時の昨季から4番に座り、快進撃を続けた立教の中心的存在であった。そんな野球エリートの水町に開幕戦の感想、次戦への意気込みを語ってもらった。
ーーまずはじめにMVPに選出された感想を聞かせてください!
素直に嬉しいです!今年はタイトルが無い可能性があるそうなのでMVPを取ることができて本当によかったです!ありがとうございました!
ーー公式戦ができない中、特にしていたことなどはありますか?
おうち時間で、筋トレをしていました!量より質を意識してやっていたらジムに通ってた時より身体がデカくなりました(笑)
ーー先日の東大戦は待ちに待った公式戦だったと思います。どのような気持ちで臨みましたか?
大好きな野球ができない時間が長かったので、その分思いっきりはっちゃけようと思ってました。
ーーおもいっきりはっちゃけることができましたか?
はい!
僕に限らずだと思うんですけど、久しぶりの実戦っていうこともあって失敗してもそんなに気負うことなく楽しくプレーができていたと思います。
ーーでは先日の試合を自分で振り返っていかがでしたか?
前半はピッチャーにタイミングが合ってない感じがしたんですけど、徐々に実践の感覚を取り戻しながらバッティングを修正をすることができたのがよかったです。チームとしても良いスタートが切れたと思います。
ーー8回にはランニングホームランも飛び出しました。どんな気持ちだったか教えてください!
追い込まれていましたが、思い切りよく振り抜こうと思っていました。打球も緩まずにフェンスまで行ってくれたので、力が乗っていたのだと思います。その前の打席でも三塁打を打っていたので足が限界で、正直三塁で止まりたいと思ってました(笑)
ーー三塁コーチャーの廣瀬(小山台)が思いっきり腕を回してたと記憶してますが、それは正直きつかったですか?
きつかったですね(笑)
次の試合の廣瀬とのキャッチボールの時に沢山暴投しようと思います!
ーー昨年もルーキーながら3割6分2厘と高打率を残しました。普段打席に入ってる時に考えていることはありますか?
常にファーストストライクから狙っていくけど打ち急がないっていうのを意識しています。高校の時からそんな感じです。
ーー去年の盗塁王であった川崎が不在となった立教ですが、盗塁への意識はありますか?
あんまりないですね…。盗塁は苦手です(笑)
その分バッティングで貢献したいです!
ーー他大学で特に意識している選手などはいますか?
あんまり他大学の選手を意識したことはないです。
自分を貫いて打ってよし、守ってよし、走ってよしの三拍子揃った良い選手になろうと思います!
ーー最後に今シーズンの残りの試合への意気込みをお願いします!
今年はあまり試合数がなく、一戦一戦が大事になってくると思うので、残りの試合も自分の役割をしっかりと果たして勝ちに繋げていきたいと思います!今シーズンは去年よりもさらに上を目指して!全勝で締めくくれるように打って打って打ちます、打ちまくります!
昨年度のリーグ戦において立教の1年生で唯一タイトルを獲得した水町。川崎、負田、赤崎など立教を引っ張ってきた主力であった前3年生が抜けたチームを自身の打撃で引っ張り、優勝に導けるか。次戦もそのバッティングに期待したい。
文:加賀谷千絵