【数珠繋ぎ式対談⑥】「No.1キャッチャーだと思う」法政・三浦斎生➡明治・金山拓矢
昨季1年生ながら法政のエースとして君臨し新人王を受賞した三浦斎生が指名したのは、こちらも1年生ながら明治の4番・扇の要を務め上げ、捕手ベストナインを獲得した金山拓矢。ヤングリコタイJAPAN(2019秋に行われた、1,2年を中心とした選抜選手による台湾遠征)でもチームメイトとして共に戦った経験のあるリーグNo.1のバッテリーは、どんな対談を繰り広げるのか。
三浦が金山を指名した理由とは
三浦:昨季は1年生ながら明治の主砲を担い、扇の要としても活躍している姿を見て、攻守共に備わっている選手だなと感じました!ヤングJAPANでもバッテリーを組んでとても投げやすかったし、「日本の4番」としても大活躍してたよね!それに加えて1月の表彰式では捕手部門でベストナインを受賞してて、本当に頼もしい女房役だなって感じた。明治の投手陣が羨ましい(笑)そんな素晴らしい選手である拓矢(明治・金山拓矢:以下「拓矢」)に、自身の打撃と守備について聞きたくて指名させて頂きました!
金山:なるほど~…素直にありがとうございます(笑)そんな褒められるような活躍はしてないんだけどな。 JAPANのバッテリーは、お互い対戦していたことも仲が良いこともあって、俺自身も頼れたし心強かった。俺も斎生に聞きたいことがある!
三浦:まじで、『リーグNo.1捕手』だと思ってるよ!
金山の「打のこだわり」とは
三浦:拓矢と勝負するとき、ガタイといい構えといい、一発がある怖いバッターだなと思っていたんだ。リーグ戦でコンスタントに結果を残していたのも、そこには拓矢なりの「打のこだわり」ってあるのかな?
金山:大きく分けて2つかな。抽象的な部分として、自分がどういう打者か・どういう打者でありたいか、という部分と、空振りやファールも含めた自分の1スイング1スイングが、チームにどんな流れをもたらすか、相手の流れや息の根を止めるかっていう具体的な部分に1番こだわってる!良くも悪くも打線の中心にいるから、自分次第でチームの勝ち負けが変わると思ってる!
三浦:なるほど、チームの為を1番に考えたバッティングか!個人的に一発は狙ってないの?4番なんだし(笑)俺と勝負した時のヒットはほとんど長打だった気がしたから、大きいの狙ってるのかなって思ってた(笑)
金山:大きいのしか狙ってないよ(笑)振り回すこともたまにあるし。まあ、打点っていうのが自分の一番の仕事だと思ってるから、必然的に長打やフェンスオーバーは出てこなきゃダメだよなーとは常日頃から思ってる。
三浦:やっぱり?(笑)JAPANの時にも思ったけど、本当に頼れる4番だな。キャッチャーだし、やっぱり相手バッテリーの配球を読んで勝負に当たってるの?それが打撃で結果を残し続けられる鍵なのかな?
金山:配球に関しては、読みよりも反応で打つことの方を大事にしてるかな。読んで打っても配球はわかるけど、軽く頭に入れるくらい!!100%この球がこのコースに来るってぴったり当たるときくらいしかその球を張ることはしない!
三浦:あ、そんなに配球読んでなかったんだ!(笑)
金山:というか、配球を読まなくても相手の考えてる大枠はわかるっていうのが一番だね、だから配球も無意識のうちには頭にあるのかも!
三浦:レベル高いな。法政の捕手達にもそのスキルをつけてもらいたいものだ(笑)
金山:そこまででもないよほんとに(笑)実力をつけなきゃいけないなって毎試合痛感してる。だからこそ状況と相手チームと前の打者の配球はよく見てるよ。
強打者・金山を打ち取るためには?
三浦:『打』については最後の質問!拓矢が打席に立つ上で、「こんなタイプの投手が嫌だ、苦手だ、打ちづらい」っていうのはある?
金山:変化球と真っ直ぐで簡単にカウント整えてくる投手と、アウトコースならアウトコース・インコースならインコースって、徹底して同じコースに投げ続けられる投手だね!
三浦:やっぱテンポよくストライクを取られるとバッターは嫌だよね〜。コース徹底されると嫌なのか(笑)2球も3球も同じところに投げてたら、逆に打者的には次の球張りやすいのかなって思ってた。
金山:それを軸に変化だのなんだの混ぜられたらもう無理よ、完璧にバッターの負けだね(笑)あとは…
三浦:あとは??なになに?(笑)
金山:ここまで言いたくはないけどせっかくだし技術的なことを言うと、カーブやフォークやチェンジアップみたいな縦系の変化は苦手だね(笑)
三浦:他大の、しかも投手に、具体的な変化球まで言っていいの?(笑)
金山:対戦するときにはちゃんと対策します。(笑)