【数珠繋ぎ式対談⑨】「負けたくないと意識していた」 早稲田・青木元寿➡法政・崎村旭
昨季は多くの試合に出場し、チームに欠かせない存在となった青木元寿(早稲田)。ルーキーながら4番も経験した青木は、今回の対談相手に、昨季8月に行なわれた東大との第2戦(8/2・俣野公園横浜薬大スタジアム)で7者連続を含む3イニング8奪三振と圧巻の奪三振ショーを披露した崎村旭を指名した。上級生に引けを取らない野球センスでルーキーシーズンから多くの人を魅了した彼らは、今回の対談で何を語るのか。
崎村と語りたい理由
青木:(崎村君は)ZEET杯決勝で対戦して印象に残っていた投手だったので指名させていただきました!非常にテンポが良く、球も伸びている好投手というイメージがあるので、試合中に意識していることや考えていることを中心に質問出来たら良いなと思っています!よろしくお願いします。
崎村:指名してくださりありがとうございます!昨シーズンは3回ほど勝負していますね。よろしくお願いします!
青木:勝負したことを覚えていてくれて驚きました!それでは、お互いに気になる事があれば質問していきましょう。
契機となった初打席
青木:まず僕からの質問です。崎村君は非常に早いテンポで投げていて、僕の場合は気がついたらカウントを整えられている事が多かったのですが、投球の間などに何か意識している事はありますか?
崎村:まずは、バッターに考えさせるような間を与えないようにすること、自分の早いテンポで常にピッチャー有利のカウントに持っていくことを意識しています。あとは右バッター、左バッター関係なく当てるつもりでインコースに投げてます。青木君は目がいいイメージがありますね。
青木:やっぱり投球の間に関してはしっかりとした意識があったんですね。インコースに厳しい球がよく来たのも印象的でした。実際に初対戦の打席では手も足も出ず見逃し三振したのを覚えています(笑)
崎村:第1戦(4/28・ダイワハウススタジアム八王子)の三振は覚えています!あの三振は気持ちよかったです!でも、第2戦(9/11・江戸川区球場)とZETT杯決勝はインコースを見切られカウントを悪くしてしまって苦しかったです。
青木:(第1戦の三振は)僕のリコタイ初打席でもあったのですごい悔しかったですね(笑)
次からは負けたくなかったので一方的に意識していました。
崎村:青木君はバッターボックスで配球を読んでいますか?
青木:僕はツーストライクまでは一球ごとにバッテリーの配球を考えて打つタイプなので、早々に追い込まれたり考える間を与えてくれなかったりすると、結構きついですね。
崎村:配球って面白いですよね。試合中はキャッチャーに任せますが、プロ野球とか観ていると配球まで考えたりするから疲れますよね。
青木:それもまた野球の楽しさですよね!
崎村の「武器」
青木:では、また僕から質問です!球種は何を持っていますか?また、その中でどの球種に1番自信がありますか?
崎村:球種は日によって使える物が大きく変わりますが、カーブ・スライダー・シンカーです。自信があるのはストレートですね。ナチュラルシュートになるので簡単には打たれないと思っています。
青木:ありがとうございます。シュートはナチュラルだったんですね。対戦の時もインコースのシュートをファールにしてしまってカウントを稼がれましたし、かなり厄介な球種だなと思っていました。
青木の「スタイル」
崎村:青木君はバッターボックスでどんなことを心がけていますか?
青木:僕が心がけていることは配球や試合状況に応じたバッティングをしようということですね。昨シーズンの後半戦は4番に入らせてもらう事が多かったので、一点欲しい場面では単打を狙ったり、二死ランナー無しだったら長打を狙ったりしてます。
崎村:臨機応変に打てるって凄いと思います!では、青木君の「野球スタイル」はどういうものなのか教えてください!
青木:僕の野球スタイルは完全にバッティングメインですね。守備は上手くも無ければ下手でもないので、バッティングでチームに貢献しようと思って積極的にバットを振っています。バッティングも打つだけではないので、出塁率や球数を稼ぐなど色々意識してやっています。
崎村:そういう意識なんですね。やっぱり嫌なバッターです(笑)
崎村の描く理想像
青木:それでは、僕から最後の質問です!
崎村君の目指す理想の投手像とは、どんなものですか?
崎村:理想は対戦した打者全員を三振に取ることですね。三振を取ることがただただカッコよくて自分の夢なので、それを追い求めています。昨シーズンも奪三振は多い方だと思いますね。冗談抜きで9者連続三振やりたいです!
青木:9者連続三振!すごい目標だと思います。自分の中で明確な理想像があるのは素晴らしいですね!
崎村:自分のシュートは練習しても打てないですよ。そこは勝負ですね!