「1年で試合に出てる以上活躍しなければ」法政・岩﨑照英(成田)|東大×法政 2回戦

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◇東京4-3法政
24日・上柚木公園球場

結果

チーム123456789REH
東京1002100004110
法政000010020345


「自分のスイングはさせてもらえなかったんですけど、抜けていって、安心しました」

法政が3点ビハインドで迎えた8回裏、古谷一真(桐蔭学園)、平牧勇大(平沼)、井上祐(桐朋)ら頼れる3年が塁を埋め、1アウト満塁の場面で打席にはスタメン唯一の1年生である岩﨑照英(成田)がいた。

タイムリーとなる打球を放つ岩﨑

昨季ベストナインの主将・加藤比呂(修徳)をはじめ、今季リーグ内で唯一柵越えホームランを放っている2年の近藤幸雄(市立橘)など多くの好打者を擁する法政。主将の加藤が”今後の法政の中心選手”として期待し、1年生にしてスタメンを任されているのが岩﨑照英である。千葉の名門である成田高校出身の岩﨑の魅力は何と言ってもその勝負強さ。出場5試合の中で得点圏打率は8割と非常に高い数字を残している。

「試合の中でチャンスがなかなか作れず、その中で先輩方が繋いでチャンスを作ってくださったので、必ず還さなければいけないと思っていました。」
プレッシャーを感じながら打った球は1、2塁間を抜けライト前へ。これがタイムリーとなり1点を還した。東大の投手・天池空の好投に苦しみながらも放った打球は法政ベンチを沸かせる一打となった。

プライベートでも先輩と仲が良く、主将の加藤、2年・森山和紀(工学院)ら上級生からは「素直でノリがいい」、「少し抜けているが根は真面目で面白くていい子」と可愛がられている。

仲のいい3年・崎村旭(長崎南山)、2年・森山との1枚。写真右が岩﨑

惜しくも敗れた今試合を含み、チームはここまでリーグトップの7試合を消化しており、4勝3敗と悲願の優勝には崖っぷちの状態。これ以上負けられない試合が続いていく。岩﨑は「法政大学のリコタイの一員として、優勝に向けて自分にできることをやっていこうと思います!」と今後のリーグ戦に向けて意気込んだ。
大好きな先輩とのリーグ優勝に向けてルーキーは一心不乱にバットを振り続ける。


文:加賀谷千絵

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