昨年の覇者法政を下し、慶應が栄冠掴む!!│ZETT杯2022 慶應×法政

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◇慶應8-2法政
18日・石下球場

リーグ戦では3回戦までもつれ込み、法政がサヨナラ勝ちを収めた。そしてZETT杯決勝という舞台で再び実現した因縁の対決。勝っても負けても最後となる一戦で、両校ともにチームの集大成を見せ、迫力のある試合が繰り広げられた。結果は慶應が全員野球で見事リベンジを果たし、ZETT杯優勝を手にした。

注目の決勝戦は初回から試合が動く。1回裏、2番・片岡勇貴(明法)がスリーベースヒットでいきなりチャンスを作ると、3番・森山和紀(工学院)の内野安打で法政が先制する。続く2回裏でも岩﨑照英(成田)の死球後、西村佳紘(県立川和)の内野安打に悪送球が絡み、その間に着実に1点を追加する。

このまま法政ペースで試合が進むかと思われたが、慶應が反撃を見せる。3回表、9番・山城孝太(國學院久我山)が四球で出塁すると、盗塁のチャンスを逃さず2塁へ。ここで打席に立ったのは今季安定したバッティングを見せている関口直弥(芝)。チームを鼓舞するセンター前ヒットを放ち、点差を1点に縮める。

関口はこの打席について「自分のミスが絡んだ失点の後だったので、なんとか取り返そうと思っていました。思い切り振り切った結果がラッキーなヒットに繋がって良かったです。」と振り返った。

攻守ともに活躍を見せた関口

その後は多彩な変化球を有する法政の先発・五十嵐大智(県立高志)と今季初先発のニューエース髙橋洋輔(仙台第二)、両投手の好投により、膠着状態のまま慶應が1点ビハインドで試合は後半へと進む。

髙橋は7回を投げ切り「初先発で緊張しましたが、なんとか相手を抑えられて良いピッチングができたと思います。お世話になった先輩方に恩返し出来ました。今後は球速アップと変化球の精度をあげてもっと魅力的な投球ができるよう精進します!」と振り返った。

期待のニューエース高橋

6回、打線に火をつけたのはまたしても関口だった。レフトへ大きな打球を運び3塁を陥れると、3番・角田真(慶應義塾)が初球からフルスイングでレフト前ヒットで同点に追いつく。その後も4番・武田渉平(早稲田佐賀)の内野安打にエラーが重なり、この回一気に3点を追加して勢いに乗った慶應。

さらに主将の石井大智(東京学芸大学附属)、木島俊(県立春日部)が連続ヒットで出塁すると、四球やエラーの隙をついて得点を重ね7-2に。法政を突き放した。

8回には再び角田が伸びのあるツーベースヒットでダメ押しの1点を加えた。

今試合2本のタイムリーを放った3年の角田は「ZETT杯が始まってからはずっと調子が良かったので、自信を持って打席に入ることができました。特に6回の同点打については強く振り抜くことができたし、何よりもチーム全員の思いが自分のバットに乗り移っていたので、打つべくして打ったヒットだったと思います。」と熱く語った。

チームの思いに応えた角田

8回からはクローザーの3年・棚橋佑介(県立関)、松本健太(東京学芸大学附属国際)が気迫のピッチングを見せ、安定した守備との連携で法政打線を封じ込んだ。特に二塁手の関口は無駄のない動きでボールを軽快に捌き、攻守共に大活躍を見せた。

9回裏、今か今かと優勝の瞬間を待ちベンチから身を乗り出す慶應ナイン。2アウトからマウンドに上がった松本がフルカウントで小フライに打ち取った瞬間、一斉に走り出し笑顔を弾けさせた。慶應に悲願の優勝がもたらされた。

優勝の瞬間を待ち望む選手たち

チームを優勝へと導いたキャプテンの石井は「リーグ戦で一番悔しい思いをした法政戦ということで、試合前から選手たちは気合十分でした。序盤に先制こそ許しましたが、理事(井上修吾)が年間を通して言い続けてきた”我慢のイニング”を続け、繋ぐ野球をした結果、逆転勝利に繋がったと思います。」と試合を振り返り、「リーグ戦の悔しさを晴らし、全員で頂点に辿り着けたことが素直に嬉しいです。3試合で計27得点と、まさに”打の慶應”を見せつけることができました。投手陣は、リーグ戦では出番のなかった戦力が大活躍し、3試合で計3失点と、寒い中でもこの上ないピッチングをしてくれました。宣言通り、まさに総力戦で一戦必勝を重ねた結果の優勝だと思います!」と優勝の喜びを語った。

喜びを爆発させる慶應ナイン

互いを称えあう3年生


ついに完結したリコタイ2022。試合終了後、両校の選手たちはグラウンドに集まり熱い抱擁を交わして互いの勇姿を称えあった。

ZETT杯2連覇を狙う法政であったが、あと一歩及ばず。それでも、リーグ戦、ZETT杯共に準優勝という好成績を残し、来年度への期待が高まる。
昨年はリーグ戦最下位、ZETT杯初戦敗退に終わり、涙を呑む思いをした慶應。昨年の雪辱を果たすべく臨んだリコタイ2022でZETT杯優勝という有終の美を飾った。遂に掴み取ったZETT杯優勝は日々の努力とチームの団結が実を結んだ瞬間であった。

文:尾上奈優、舟橋佳穂、水野星月

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