自主トレの成果発揮!川上裕陽(甲南)|明治×早稲田 試合後インタビュー
昨シーズンのZETT杯では暴投によるサヨナラというピッチャーとして一番苦い思いを味わい、それが1年生最後の試合となった。そんな悔しさが火をつけたか。自粛期間中のトレーニングを経た彼の姿は去年と見違えるほど大きく、たくましくなっていた。久々にリコタイのマウンドで見せたピッチングは明治だけでなく早稲田ベンチをも沸かせ、此度の試合では8回3失点の結果を出し、MVPに選ばれた。大きく成長した姿をリコタイに見せつけた彼に現在の心中を語ってもらった。
ーー明治MVP第一号に選ばれました。試合を終えて今の感想をお願いします!
今回対戦相手であった早稲田からも選んでいただいたということで、素直に嬉しいです。ありがとうございます!リーグ戦初戦に強豪早稲田と良い試合ができてとても良かったです。
ーー今回の試合、8回3失点と素晴らしいピッチングを見せてくれました。どのような気持ちでマウンドに上がっていましたか?
昨シーズンはとても悔しい思いをしたので、その悔しさを忘れず、今年はチームを勝利そして優勝に導くピッチングをすることを目標に、自粛期間も毎日練習しました。
その練習の成果を発揮し、相手チームだけでなくチームメイトをも驚かせるつもりでマウンドに上がりました。
ーー半年ぶりに会ったら体つきがかなりガッチリとしており、明治だけでなく早稲田の選手も驚いていました。自粛期間中のトレーニングではどのようなことをしていましたか?
コロナの影響によりジムに通うことができなかったので、自宅でウエイトトレーニングを行っていました。また、体全体のバランス感覚を鍛えるトレーニングや下半身強化のため砂浜ダッシュを毎日行いました。
ーーこれからどんなピッチングに注目して欲しいですか?
今回の試合はチームメイトが一球一球声をかけてくれたので、とても投げやすく楽しかったです。なので、今後は僕がチームを盛り上げるピッチングをしたいと思っているので、そこにぜひ注目してほしいです!
ーー対戦してみて気になった選手や他大学で注目しているバッターはいますか?
今回対戦して気になった選手は野宮君(2年・野宮健太)ですね。初打席でファーストストライクからしっかり合わせてきたことがとても印象に残っています。
また、先日MVP(10/25 法政×東大)に選ばれていた法政の奥西君(2年・奥西賢太郎)にも注目しています。昨シーズンヒットを打たれた記憶があるので、今シーズンは一本も打たせません!
ーー最後にこれからの意気込みを教えてください!
全体練習を行えずに迎えた初戦だったのにも関わらず、チームの雰囲気も良く、とても良い試合ができたので、この調子で残りの試合に臨み、全勝したいと思います!
僕の意気込みとしては、チームを盛り上げ、勝利に導くピッチングができるよう精一杯頑張ります!
昨シーズンでは悔しい結果に終わってしまった試合もあった川上。その悔しさをバネにパワーアップしたキレのある球は明治の武器となる。強豪早稲田に対して引き分けに持ち込んだ事実を自信とし、リーグ戦を勝ち進むことはできるか。紫紺魂が魅せるパッション野球をご覧あれ。
取材・文:山本高