エース野口約160球の力投。3位争いは立教が勝ちきる|立教×明治 試合レポート
◇立教5-3明治
29日・あきるの市民球場
毎年名勝負を繰り広げている立教と明治の”紫合戦”。今季の紫合戦はどちらにとってもリーグ最終戦、3位をかけての戦いとなった。
1回裏、立教の1番・渡辺颯斗がエラーにより出塁、ワイルドピッチにより三塁へ進み、3番・水町和葵がライトへ先制のタイムリー。立教は3回、7回にも水町のフェンス直撃の三塁打などを絡めて2点ずつ得点。先日の法政戦を欠場した水町が3安打3打点と大活躍した。
対する明治も負けじと2回、5番・金山(獨協埼玉)がフォアボールで塁に出ると、6番・中村(明大中野)が左中間を切り裂く完璧な二塁打を放ち、同点に追いつく。続く7番・富岡(城東)のレフト前安打とパスボールでこの回3点を挙げる。中村は「野口くん(3年・野口優希)のスライダーは打てる気がしなかったので自分の得意なストレートに狙いを絞って待ってました。かなり早く感じたけど強く振った分捉えることができました。早めに同点にできてよかったです」と自身の打席を振り返った。
しかし投手王国慶應に打ち勝った明治打線も、その後は尻上がりに調子をあげた立教先発・野口に抑え込まれた。野口は終わってみれば被安打4、8奪三振の好投。1人で9回156球を投げ抜き見事MVPに輝いた。
文:加賀谷千絵