法政が圧倒的な打線を見せつけ東大を下す!|東京×法政 1回戦
◇東京3-13法政
8日・上柚木公園球場
5月3日に行われた明治戦では得点を許し惜しくも敗れてしまった法政だが、その反省を生かし、攻めの姿勢と見事な打線が見られた試合となった。
初回裏、1番・土井史鷹(川越東)がライトへヒットを放つと、続く2番・片岡勇貴(明法)がセカンドのエラーで出塁、3番・森山和紀(工学院)が四球で出塁し、ノーアウト満塁となった。
そんな絶好のチャンスの中、満を持して打席に立ったのは主将、4番・近藤幸雄(市立橘)。初球を捉えセンターへタイムリーツーベースを放ち、幸先良く2点を奪った。
法政に先制点をもたらした近藤は「久しぶりにチャンスで打席が回ってきたので嬉しい気持ちしかありませんでした。前回の試合の敗因は自分のバッティングでした。『俺が打てば勝てる』と自分にプレッシャーをかけて試合に臨んだのでいい結果がでたと思います。チャンスでの打席でやっとスイッチが入るので、今後の森山君の活躍に期待しています(笑)」と語った。
更に、5番・岩﨑照英(成田)が3塁線を破るツーベースヒット放ち、2点を追加した。
その後も法政の勢いがとどまることはなかった。2アウト2,3塁で打席に立った9番・西村佳紘(県立川和)の放った打球がサードへのヒットとなり、もう1点を追加した。相手のエラーをものにし、更に1点を奪い、初回で6点をリードした。その後も毎回得点し、点差を広げた。
10点ビハインドで迎えた5回表、何としてでも点差を詰めたい東大。8番・牧島俊介(浅野)が四球で出塁すると、1番・村山透滉(白陵)と続く2番・村山倫太郎(県立新潟)も四球で出塁し1アウト満塁のチャンスが訪れた。
両チームに緊張感が漂う中、3番手・朴澤一徹(県立大船渡)に代わって、保科裕作(岩村田)がリリーフ登板した。東大は、死球と犠牲打で2点を返すも、反撃はここまでだった。
保科は、「最初登板予定がなかったのですが1年生の時から先輩に助けてもらってるので、今日は自分が抑えようと思ってマウンドに上がりました!それでも2点取られてしまいました、ごめんなさい朴澤くん。」と語った。
9点リードで迎えた法政は、6回裏に1点を加え見事コールド勝ちとなった。
今回の試合について、「明治戦での負けと1年生が加わったことが重なり、雰囲気作りが難しい状態でした。なので、キャプテンとしては全員が楽しめるような雰囲気を作れるように意識していました。」と近藤は振り返った。
前回の明治戦での反省を踏まえ、東大戦に臨んだ法政。初打席でヒットを放った頼もしい新入生らも加わり、今後は大躍進する法政が見られるだろう。
文:田崎澪