好投好打で大活躍!奥西賢太郎(高輪)|法政×東大 試合後インタビュー
投手と野手をこなす二刀流として、法政の戸根千明と呼ばれる奥西賢太郎が打っては3安打猛打賞、投げては1回無失点3奪三振と好投好打で大活躍。MVPに輝いた。
昨季は一年生ながらもクリーンナップに抜擢されるなど、貧打法政には欠かせない存在である奥西。今季の初戦ではその俊足が買われて1番打者に抜擢されるなど、2年目となった今でも彼の能力値は計り知れない。そんな法政の切り込み隊長、そしてリリーフエースにMVPの感想や次戦への意気込みを語ってもらった。
ーー法政第一号のMVPに選ばれました。今の率直な気持ちをお願いします。
試合前は全然意識してなかったですが、結果的に選んでもらえたことは凄く光栄なことだと思っています。チームの勝ちに少しでも貢献できたのかな、と思えると嬉しいです。ありがとうございます。
ーー試合では大活躍の奥西選手でしたが、自粛期間中にしていたトレーニングなどはありますか?
今までにないくらい堕落した生活を送っていましたが、自粛期間後半頃からジムに行けるようになったので、そこでウェイトトレーニングをしていました。元々がっつり筋トレをしてこなかった身だったので、思っているより早く身体ができてきて楽しかったです。これから脂肪を落とさないとな、って感じですけど(笑)
ーー開幕に向けて取り組んできたことを教えてください。
身体作りです。野球の技術的な練習とかはできてないですし、キャッチボールすらほとんどやってなかったので、練習が再開してすぐに試合があったのは正直焦りました。身体作りのためにウェイトトレーニングを一緒にやろうと誘ってくれた旭(2年・崎村旭)には感謝しています…。
ーー打席に入ってから何か考えていることはありますか?
何も考えないようにしています。前は配球を読んで打っていた時期もあったのですが、いざ読んでた球が来た時に「あ、来た!」ってなって力むことが多かったのでやめました。打席に入る前は「球種何があるのかなー。」くらいにしか考えてないです。
ーー奥西選手にとって、「この人には負けたくない!」という選手はいますか?
負けたくない選手に関しては同じチームの比呂(2年・加藤比呂)です。学科、部活に加えてバイトまで同じなんです。一緒にいる時間が長くて、お互いのことをよく知ってるので野球だけでなく全てで負けたくないです。
ーー新入生を迎えたチームの雰囲気はいかがですか?
1年生と初めて会ったのがつい2週間前なのですが、割ともうみんな仲良く楽しんで練習などをできているので、法政の良いところが出ていて良いなぁと思います。1年生のフレッシュさに日々圧倒されています。若さには勝てません。
ーー1年生の活躍にも大注目ですね。最後に、次の試合に向けての意気込みをお願いします!
次は慶應戦なんですけど、去年ZETT杯で勝った良いイメージを持っているので、チーム一丸となって全力で倒しにいきたいと思ってます!
あと、個人的に高校の後輩が2人(1年・宮崎秀太、2年・倉崎俊輔)いるので絶対負けたくないですね。
初戦を勝利で飾った法政。今回紹介した奥西以外にも多くの一年生が活躍するなど、相変わらず底力の見えないチームである。他大学にとっても脅威的な存在なのは間違いないだろう。今年こそ悲願の優勝なるか。今後も法政から目が離せない。
取材:加藤友紀 編集:米倉志織