「優勝するには勝つしかない」大一番で大活躍!加藤比呂(修徳)|立教×法政 試合後インタビュー

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5回裏1アウト満塁の場面、フルカウントになってからの初球、小林陽人(桜美林)の投げたストレートを力強く振り抜き、打球はライトへ。法政ベンチを沸かせたこの二塁打が法政の勝ち越しタイムリーに。4打数3安打2打点の猛打賞。1人で法政全体の安打数の半分を生み出した加藤比呂(修徳)がこの試合MVPに選ばれた。

修徳高校時代にはレギュラーとしてチームを東東京大会ベスト8まで牽引。神宮球場でホームランを放つも9回ツーアウトから逆転負けをし、悔しい思いを経験した。

昨季は1年生ながらその打撃力が買われ4番に。守備でも持ち味の強肩を活かしチームを幾度と救ってきた。しかし野球から離れ、日常生活ではしっかり者かと思えば天然な面もありチームでは”隠れいじられキャラ”だという。そんな加藤に大一番であった今試合の感想、リーグ戦全5試合を終えての心中を聞いてみた。


ーーまずはじめにMVPに選ばれた感想をお聞かせください!

優勝するには勝たないといけない試合で、MVPを取れたのでとても嬉しいです!

ーーこの試合、勝てば優勝決定戦以上が決まる大事な試合でした。どのような気持ちで試合に臨みましたか?

立教は強力な打線に加え、小林くん、野口さん(3年・野口優希)をはじめとしたピッチャー陣も揃っているので、法政としてはとても厳しい展開になると予想していました。しかし、優勝するためには勝つしか道がないので、私自身もチームとしても何がなんでも勝つという強い気持ちを持って試合に臨みました。

ーーでは試合全体を振り返っていかがでしたか?

立教に先制されましたが、すぐに追いつくことができて、その後のチャンスもものにすることができたので良かったです!

ーー勝ち越しタイムリーを打った第2打席はどのような気持ちで臨みましたか?

必ず打つという強い気持ちを持って打席に入りました。相手ピッチャーの小林くんの母校である桜美林高校とは高校時代から因縁のライバルだったので、試合前から意識していました。なのでタイムリーを打つことができてとても嬉しかったです!

打席に立つ加藤(修徳)

ーー普段打席で意識していることはありますか?

打席では脱力して打つことを意識しています。また、余計なことは考えずに来た球をタイミングよく打ち返すというシンプルな考えで打席に立っています。

ーー自粛期間では特にトレーニングなどしていたのですか?

ジムでウエイトトレーニングをしたり、たまにランニングしたりして、体をなるべく鈍らせないようにしていました。

ーー試合中、法政は終始とても声が出ていて楽しそうでしたが、実際にチームの雰囲気はどうでしたか?

元気のあることが法政の一番の特徴でもあると思います。どんなに厳しい状況でも、全員が一球に集中して、それぞれに声を掛け合っているので、とても良い雰囲気が試合の中で作れていると思います!たまに強烈なかけ声も飛び交いますけどね(笑)

ーー法政は優勝決定戦を除いてリーグ戦5試合が終わりました。今年のリーグ戦を振り返っての感想をお願いします

今年はコロナの影響でチームとしての調整も中々出来ずにリーグ戦が開幕したため、正直なところ、不安が大きかったです。しかし、1人1人が自分の役割を理解して試合に臨むことができたので、良い形でリーグ戦を終えることができたと思います。もし、優勝決定戦があれば、もう一度チーム全体で気合いを入れ直して挑みたいです。

ーー次週からはZETT杯が開幕しますが、対戦してみたい投手はいますか?

ZETT杯では慶應の上田さん(3年・上田裕介)と対戦したいです。去年のZETT杯でも対戦したのですが、キレのあるストレートに押されてしまい、その時は抑えられてしまいました。今年は対戦したら必ず打ちたいと思っています。

ーーでは法政の中で活躍を期待している選手がいれば教えてください。

ZETT杯では我らがキャプテンの徹平さん(3年・松原徹平)の活躍を期待しています!今シーズン、短かったとは言え、チームをまとめるキャプテンは選手起用の難しさを始めとした決断しにくいことを最終的に決断しなければいけない状況などが付き物だと思います。それでもキャプテンとして、チームのことを色々と考えて下さったので、最後のZETT杯では暴れて貰いたいです!

ーー最後にZETT杯に向けて意気込みをお願いします!

ZETT杯では、リーグ戦でも見せた法政のチーム力で勝利を掴み取り、優勝を目指します!!


加藤は昨季から活躍しながらも立教の水町(2年・水町和葵)、早稲田の野宮(2年・野宮健太)らとのタイトル争いに惜しくも敗れ、無冠に終わった。今季も中軸を担いチームを引っ張りながらもMVPには未だ選ばれていなかった。法政にとってのリーグ最終戦でMVPに輝いたことで勢いに乗り、ZETT杯でもその打撃力を魅せてくれるだろう。

取材・文:加賀谷千絵

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